絶景鉄道でゆくスイス 最終回(全4回) 標高4000メートルを超える白銀の世界。中世の昔からつとに聞こえた知の聖地。湖を抱いて輝く葡萄畑。スイスの素晴らしいところは、そうした憧れの世界遺産を鉄道が繫いでいることです。目指す場所も道中の車窓も感動連続の鉄道旅へ、さあ、出かけましょう。
前回の記事はこちら>> スイス・グランドトレインツアーでゆく絶景鉄道ルート
スイスの交通システムは、乗ること自体が旅の目的になる魅力に満ちたもの。今回は、それらが乗り放題になる「スイストラベルパス」を使い、「グランドトレインツアー」として厳選された8つの絶景ルートから、3つの路線を旅しました。
地図製作/ワークスプレス(1)フォアアルペン・エクスプレス
ザンクト・ガレンからルツェルンまで125キロを2時間15分で走る路線。アルプスの麓、みずみずしい緑の丘が展開し、スイスで最も高い鉄道橋シッター橋を通過するハイライトも。
(2)ルツェルン=インターラーケン・エクスプレス
ヨーロッパ最古の屋根付き橋といわれるカペル橋が有名なルツェルンを出発。山間の美しい湖の数々を愛でながら、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三名峰への拠点となる町インターラーケンに2時間弱で到着する。
(3)ゴールデンパス・ベルエポック
インターラーケンからモントルーへ、ドイツ語圏とフランス語圏を繫ぐ路線。ツヴァイジンメンで「ベルエポック」車両に乗り換えれば3時間40分。2022年12月に運行開始した軌間可変式の列車なら直通で3時間10分ほど。
今回ご紹介したユングフラウを訪ねる家庭画報の旅を、『家庭画報2023年4月号』の253~257頁でご紹介しています。ぜひご覧ください。
撮影/武田正彦 取材・文/鈴木春恵 協力/スイス政府観光局
『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。