心と体にパワーチャージ!台湾、開運旅へ 第2回(全19回) 風水が生活の基盤にある台湾の人々にとって、開運スポットの寺廟で祈り、運気がいい場所を訪れるのは誰もが行う日常の一環です。風水師や台湾マダムに聞いた台湾、開運旅へご案内します。
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風水師・魏嘉誾(ウェイジャイン)老師が毎月一度必ず訪れる宜蘭(イーラン)最強の開運スポットの一つ、道教總廟(ダオジャオゾンミャオ)三清宮(サンチンゴン)にて。台北郊外の都市、宜蘭へは車で1時間15分ほど。風水師・魏嘉誾(ウェイジャイン)老師と巡る「最強の開運スポット」
台湾のみならず、日本や世界の国々にも顧客を持つ風水師・魏嘉誾老師。月に一度のお詣りを欠かさないという宜蘭の開運スポットへ、特別にご案内いただきました。
・玉尊宮(ユーズンゴン)・三清宮(サンチンゴン)・四結福德廟(シジュエフゥデミャオ)抜群の環境に造られた、台湾道教の総本山
右の門から入る。ここ宜蘭の地にある三清宮は、台湾道教の総本山です。
山の中に佇む古典的で荘厳な建物、そして目の前には人気の宜蘭観光スポットでもある梅花湖(メイファフゥ)が広がる抜群の環境は、訪れるだけで気分が上がります。
「台湾の寺廟や宮は3つの門を構えていることが多いのですが、真ん中は神様のための門なので通らないように。正面から見て入るときは右から、出るときは左から、時計と逆回りの動きで参拝します」と魏老師に教えていただき、まずは右の門を通って中へ。龍の力強い装飾の数々に目を奪われます。
右から霊宝天尊、元始天尊、道德天尊。三清宮関係者の蔡文堂さんいわく、「三清宮の開廟は1970年。祀られているのは道教の玉清・元始天尊(ユェンシーテェンズン)、上清・霊宝天尊(リンバオテェンズン)、太清・道德天尊(ダオダーテェンズン)で、その“三清”の名をとって三清宮と命名されました。
左の道德天尊は道教の開祖・老子が昇天して神様になった姿と考えられていて、信徒の人々から特に熱心に信仰されています。ここは御利益を求めて参拝するというより、心、体、魂を休めて円満に整えるための場所なのです」。その言葉どおり、心地よい気に包まれた時間が、静かに流れている廟でした。
【自在圓瞞(ズザイユェンマン)なにごとも円満の意味】三清像が祀られる本殿に向かう、壮麗な回廊。一歩進むたび、俗界から離れ、清められていくような感覚に。最奥に龍泉がある。雨が降ると霧に覆われ、仙居(仙人の住まい)のように神秘的な情景が出現することもあるという。眼下の梅花湖。「この龍泉の湧水は効験あらたかだから」とスタッフに念入りに撒水し、浄化する魏老師。 Information
道教總廟(ダオジャオゾンミャオ)三清宮(サンチンゴン)
宜蘭縣冬山郷得安村三清路123號
- 銅で造立された三尊像のほか、俗界と聖地を隔てる山門「三清聖境」、中国・福建省の青砥石で作られた巨大な老君岩など見どころ多数。
撮影/阿部 浩 コーディネート/TOP TAIWAN 構成・取材・文/小松庸子 取材協力/台湾観光局 地図作成/地図屋もりそん ●NTD1=約4.5円(2023年6月8日現在)。掲載した商品やサービス等の価格は2023年6月8日現在のものです。価格には注意書きがない限り、税金が10%加算されます。●台湾への国際電話は、国番号「886」をつけ、最初の「0」を外しておかけください。●お店は臨時休業の場合もあります。営業日を確認のうえ訪問されることをおすすめします。
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。