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都通信記事一覧へ>>「オテル・グラン・パワーズ」の客室のひとつ、プレステージ・ジュニア・スイート。カラートーンは部屋ごとに違う。シャンゼリゼのイルミネーションが目的の旅にぴったり!通りに近くて安全かつ快適なホテル3選
(パリ特派員:大島 泉)
パリのクリスマスシーズンは、シャンゼリゼ大通りのライトアップとともにスタートします。「光の都」といわれるパリの中でも、「世界一美しい大通り」と呼ばれるシャンゼリゼ。2.2kmの並木がまばゆい光にあふれる様子は圧巻で、寒さを忘れて夜の散策が楽しみたくなります。
無数の真っ赤なLEDランプが灯され、ドラマチックな装いのシャンゼリゼのクリスマスイルミネーション。(Conception et Réalisation : Blachere Illumination - Crédits Photos : Jérémie Pitot)2019年のライトアップは、11月24日(日)から2020年1月8日(水)まで。毎年6週間ほど続くライトアップの期間に、50万人がシャンゼリゼを訪れるそうです。去年からは、真っ赤なLEDライトが使われるようになり、60万個ものライトが、環境に配慮しつつもドラマチックで華やかな風景を作っています。
ライトアップは毎晩17時から深夜2時まで。12月24日(火)と12月31日(火)は一晩中行われます。夜遅くの散策となると、気になるのが安全。そこで今回は、シャンゼリゼまで徒歩3分以内の、居心地の良いホテルを4軒ご紹介します。シャンゼリゼ界隈には、大手チェーン傘下の大型ホテルも数多くありますが、今回選んだのはいずれも、独立し、こぢんまりしたくつろげる宿ばかりです。
1.オテル・グラン・パワーズ
重厚なオスマン様式の、「オテル・グラン・パワーズ」の入り口。老舗ホテルが創業100年を前にリニューアル
シャンゼリゼとモンテーニュ、ジョルジュ・サンクの3本のアベニュー(大通り)に挟まれた三角地帯、通称「ゴールデン・トライアングル」。高級店が並びエレガントな雰囲気をたたえるエリアの中心に、今年初めにオープンしたホテルが「オテル・グラン・パワーズ」です。
元々は、1920年にイギリス人が開いた、「パワーズ」という名のクラシックなホテルだったのですが、創業99年目の今年、1年半にわたる全面的な改装を経て「グラン・パワーズ」として、再スタートしました。
ブルーのトーンが爽やかな、デラックス・ルームの一例。居心地のよい洗練されたインテリア
オスマン様式の建物の格調高さはそのままに、50室の客室にはどれも、イギリス製のファブリックやイタリアンデザインの家具を配し、落ち着きがありながらもあたたかみを感じさせる、居心地のよいインテリアです。
イタリア産大理石の壁と床が心地よい、デラックス・ルームのバスルーム。エッフェル塔を望める客室もあり
改装を機に5つ星を獲得。独立系の小規模かつ高級なホテルで構成された「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」にも加盟しています。
ホテルが面する2つの通りのうちのひとつ、フランソワ・プルミエ通りに面した、3階(フランス式の数え方。日本式の4階にあたる)以上の客室からは、エッフェル塔を望むことができます。バルコニー付きの客室も多数。
上階の部屋からは、パリの街並みの先にエッフェル塔が望める。スパやジムも充実
地下にはジャクジー、ハマム(トルコ式スチームバス)、サウナ、アメリカのエステブランド「ダーマロジカ」のスパが揃い、24時間自由に使えるジムもあります。
「カフェ52」のヘルシーな料理から、「庭師の皿」と名付けられた一品、16€。ヘルシーなメニューが人気のレストラン
ホテルのレストラン「カフェ52」は、ヘルシーなメニューと、オーガニックや地産地消の食材にこだわった、現代のホテルならではの姿勢が特色。滞在客だけでなく、この界隈で人気のランチスポットです。
Hôtel Grand Powers
52 rue François 1er 75008 Paris
電話 +33 (0)1 47 23 91 05
「スーペリアルーム」1室€425~、「デラックスルーム」€525~、「ジュニアスイート」€775〜、「スイート」€1295~。
https://www.hotelgrandpowersparis.com/en/home/