初夏に運気を上げる 絶景の開運スポットへ 第19回(全23回) 地理風水師・御堂龍児(みどうりゅうじ)さんがすすめるパワースポットを中心に、その言葉を織り込みながら絶景を楽しみ、湯に浸かり、大地の恵みをいただく“開運旅”へ、ご案内します。
前回の記事はこちら>> 開運の旅へ「大分」
石と温泉、大地の力を体感する
臼杵→
別府→耶馬溪
大分県には、臼杵や国東半島に残る磨崖仏(まがいぶつ)、切り立った岩峰が点在する耶馬溪など、石の文化、絶景が多く見られます。一方、温泉の源泉数、湧出量ともに全国1位を誇る“おんせん県”でもあり、別府、由布院をはじめ、県内各所に湯のパワーが漲っています。「石と温泉」のパワーをいただきに、いざ大分へ。
[宿・ホテル]湯治 柳屋(大分県別府市)
湯けむりが立ち上る町の様子は旅情満点。別府八湯の一つ、鉄輪には古きよき湯治場の雰囲気が今なお残る。温泉のパワーで蒸し上げるミネラルたっぷりの“地獄蒸し”
“おんせん県”として知られる大分では、温泉巡りも欠かせない要素。源泉かけ流しの湯に浸かり、湯気に旅の疲れを解き放てば、新しいものを受け入れる心の余裕が生まれます。
そのために訪ねたいのが、湯治場の面影を濃く残す鉄輪(かんなわ)温泉。鉄輪は源泉数約2800と日本一を誇る別府温泉の中心地で、町の至る所から湯けむりが立ち上る様に大地の鼓動を感じます。
自家源泉から湧き出るかけ流しの湯は、とろりとした肌あたり。ゆっくり湯浴みを楽しんだ後は、温泉の蒸気を利用した鉄輪名物の蒸し料理“地獄蒸し”に挑戦を。古い木造の湯治宿を改修して2014年にオープンした「湯治 柳屋」では、中庭にしつらえた石造りの地獄釜で蒸し料理の自炊が楽しめます。
調理場で洗って切った食材をざるに並べて地獄釜に入れ、蓋をする。壁に掲示された所要時間を参考に、しばし待つ。100度の天然スチームが食材をおいしく蒸し上げてくれる。そのまま宿内の談話室に運んでいただく。食材は現地で調達するか、または3日前までに予約すれば用意してもらえる。地元で購入した野菜や肉を持ち込むのもよし、宿おすすめの「蒸しものセット」を利用するのもよし。温泉のミネラルを豊富に含んだ蒸気が食材の旨みをしっかり引き出し、心と体に滋養を与えてくれます。
Information
サリーガーデンの宿 湯治 柳屋(サリーガーデンのやど とうじ やなぎや)
大分県別府市鉄輪井田2組
- 1室2名利用で1泊朝食付き1名1万4850円~(ネスト棟) IN14時/OUT10時(ネスト棟は11時)
取材協力/御堂龍児 撮影/大泉省吾 取材・文/冨部志保子
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。