日本の聖地を訪ねて 日本人は古来、自然の中に八百万の神々を見出し大切にしてきた土地柄です。神聖なる力や自然の美しさを感じられる聖地を数秘研究家のともこさんが訪ねます。新時代の開運の縁となりますように。
記事一覧はこちら>>> SuhiLife ともこ数秘研究家・ライフコーチ・コラムニスト。数秘の智慧を生活に生かし、しなやかで心地よい暮らしを送るヒントを伝えている。個人セッションのほか、カルチャースクールでの講義も行い、人気を集めている。初となる著書『誕生日が教えてくれる本当のあなた』(世界文化社)が絶賛発売中。第7回 阿蘇・高千穂・日向を結ぶ聖地巡礼の旅
今回の旅では“九州のへそ”と呼ばれる阿蘇山から南東に伸びる「火の道」(阿蘇―高千穂―日向)を辿りました。
雄大な阿蘇の大地の鼓動を感じる体験は、訪れた者を必ず虜にし、萌黄色(もえぎいろ)×空色の世界は、心を解放してくれます。
四季折々の景色が魅力の鍋ヶ滝。高さ10メートル、幅20メートルと横に広い水のカーテンのような滝。阿蘇山からの恵みは、白川水源や鍋ヶ滝でも得ることができ、マイナスイオンのパワーは心身を浄化し、新たな活力を生み出してくれます。広大なカルデラを生んだ火山とともに営まれる阿蘇の人々の暮らしには力強さがありました。
押戸石の丘の中でひときわ大きい石は強力な磁気を帯びている。また、太古のパワーを感じる神秘なる聖地・押戸石の丘。シュメール文字が刻まれた石が確認され、先史時代の巨石文化遺跡であるといわれています。ここから広がる360度の大絶景はぜひ見ていただきたいスポットです。
まるで異世界のような苔むした杉林を歩くだけでもパワーがみなぎる上色見熊野座(かみしきみくまのいます)神社の参道。人と手をつなぎ高千穂神社の「夫婦杉」の周りを3回廻ると「縁結び、家内安全、子孫繁栄」の願いが叶うといわれる。そして、近年パワースポットとして注目を浴びる高千穂町を訪れました。九州最強パワーのポイントともいわれていますが、高千穂峡や雲海で有名な国見ヶ丘など、自然美のなかに神話の世界を見ることができます。
大御神社摂社の鵜戸神社の洞窟の奥から入り口を見ると、岩のすき間が天に昇る龍の形に見える。最後は「日向のお伊勢さま」といわれる大御神社(おおみじんじゃ)です。国内では珍しく大海原を見渡す柱状岩を背に立つ神社です。
ご祈禱では自由自在に舞う龍を肌で感じ、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)も眺めたとされる海から見上げた空には、龍神雲が見えました。
平成23年には、境内より龍神信仰の痕跡と思われる昇り龍と龍神の霊(玉)が発見され、縄文時代からの悠久の時の流れと神秘を感じる古代遺跡となっています。
撮影・取材・文/ともこ
『家庭画報』2022年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。