有馬温泉VS箱根温泉 第8回(全10回) 首都圏からのアクセス抜群、上質な温泉と自然がもたらす風光明媚な景観で、古くから東西の奥座敷として親しまれている箱根温泉と有馬温泉。コロナ禍を経て、より心地よく進化中の両地を訪問。「今」の魅力に迫ります。
前回の記事はこちら>> はつはな(奥湯本)
寝湯と1.1メートルの深湯からなる貸切露天風呂「川音(かわと)の湯」。森林浴と湯浴みを叶える贅沢な時間を。4つの貸切風呂は利用料無料。湯坂山の懐で、家族三代で湯三昧
箱根湯本駅から車でわずか10分。敷地に一歩踏み入れると先刻までの賑わいを忘れる静寂な空間が広がります。開業30年、わが家のようにくつろげるプライベートな宿として「はつはな」は生まれ変わりました。
最上階6階に位置する5つの「ラグジュアリー」タイプの客室をはじめ、和モダンな設いの35室すべてにリビングを有します。湯坂山を望むテラスでは、自家源泉の露天風呂に浸かり、須雲川のせせらぎに耳を傾けて心を解き放つ時間が待っています。
客室だけでなく“美人の湯”と呼ばれるアルカリ性単純温泉は、2つの大浴場、4つの貸切風呂でも堪能でき、連泊しないと制覇できないほどの風呂数も魅力です。
全卓個室のダイニングでいただくのは、和の調理法と食材に、ソースやあしらいで洋のエッセンスを加えたモダン懐石。小田原米「はるみ」や秦野野菜など地の食材を洗練の一皿で味わえます。
戸をしまうと10名用に一変する個室も備え、一家三世代のニーズにも快く対応します。
左・二段重で供される和朝食。小田原の老舗「籠清」の蒲鉾や秦野野菜サラダ、はつはな湧水豆腐など近隣の名産が並ぶ。洋朝食あり。右・奥は旬彩の八寸。手前は南足柄で放牧飼育されているブランド牛、相州牛の炭火焼き。まろやかな脂が赤ワインソースにマッチ。下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
はつはな
神奈川県足柄下郡箱根町須雲川20-1
- 1室2名利用で1泊2食付き1名4万3150円~ ご紹介した「ラグジュアリールームE type 雅」は同7万8150円~(ともにサービス料込み) 全35室 IN15時/ OUT11時
撮影/本誌・坂本正行(箱根温泉) ※宿泊料金には別途入湯税がかかる場合がございます。料理や食材内容は天候等の事情で変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。