桜花爛漫 桜を守り、伝えるということ 第3回(全12回) 春が来るたび、私たちの目を楽しませ、心癒やしてくれる桜。地域の子どもたちからプロフェッショナルまで、私たちの“宝”を守り、未来に繫げる桜守の物語とともに、とっておきの桜絶景をご紹介いたします。
前回の記事はこちら>> 一度は見たい桜の名所。南信州・2つのアルプスと地元愛が守り育む「伊那谷の桜風景」
伊那谷は長野県南部、中央アルプスと南アルプスに挟まれた風光明媚な盆地。桜の名所として知られる公園や寺社だけでなく、学校や公民館、池や川の堤など、いたるところで、地元の人々によって長年守り育まれてきた多彩な桜風景を目にすることができます。
大草城址公園(長野県・中川村)
中央アルプスの残雪を背景に
南北朝時代の城址である小高い丘に上がると、満開の桜と雪化粧した山並みが目前に。桜の時期は、この絶景目当てに地元の家族連れや写真愛好家らで、日頃は静かな村の公園が賑わいます。
伊那谷とは
日本のほぼ中央に位置する長野県の南部、中央アルプスと南アルプスの間、南北約60キロ、東西約5キロの細長い盆地。伊那、駒ヶ根、飯田の3市と、上伊那、下伊那の2郡にまたがり、中央に天竜川が流れる。盆地でありながら標高は高く、伊那市役所は東京スカイツリーとほぼ同じ632メートル。県内では温暖な気候と豊かな水に恵まれた、農業が盛んな地域だ。
※高遠城址公園、宝積山光前寺、六道の堤、三峰川堤防の桜並木、名桜ツアーについては、後日配信の特集内で紹介します。
撮影/Fumito Shibasaki<Donna> 取材・文/清水千佳子
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。