都(MIYAKO)通信とは… 今世界の都では何がHOTなの――?! 毎週木曜&金曜日は、東京・京都・金沢・パリ・NY・ハワイの6都市から、現地特派員が最旬ニュースをお届けします。
© 金沢市「ひがし茶屋街」で今、注目の美食店3軒
(金沢特派員:直江磨美)
出格子が連なる花街の風情が色濃く残る「ひがし茶屋街」。
金沢観光の定番スポットの一つであり、近年は、お茶屋や町家を改造した料理店やカフェも増え、ますます注目度が高まるエリアです。
ひと口に「町家の風情を感じられる店」といっても千差万別。
今回は、その中でも、少し裏路地まで足を延ばして、散策がてら立ち寄りたい美食店3軒をご案内します。
端正なそば懐石に舌鼓
「蕎味 櫂」
ひがし茶屋街から1本入った路地奥に佇む1軒。
大正時代の元お茶屋を改装した店内には弁柄格子から心地よい光が差し込み、陰影のある落ち着いた空間に、さりげなく配されたアンティークの家具や花器が、心地よい空気を醸し出しています。
「金沢でそば?」と思う方もいるかもしれませんが、地の魚介や野菜を取り入れた、金沢らしさ満載のそば懐石に、県外からいらっしゃる方も必ずや満足することでしょう。
単品はなく、昼3500円~、夜8500円~のコースのみで、前日までに要予約。
お昼のコースの一例を紹介すると、季節の蒸し物に始まり、彩り豊かな八寸、椀物、そして締めはそば。
そばは、福井県の在来種を石臼で挽きぐるみ。香り豊かな仕上がりで薬味の辛み大根とともに供されます。
店主の田尻 淳さんの丁寧な仕事ぶりにも敬服。地酒も豊富に取り揃えているので、滋味豊かなそば懐石とのペアリングを堪能してはいかがでしょう。
全席テーブル席で、最大10名が座れる。お1人様でも利用できるのが嬉しい。季節の肴に源助大根や菜の花などを取り合わせた八寸。平目の揚げおろしに金沢せりを添えて。天候によってもそば粉の割合が変わる。あっさりめのそばつゆで味わう。蕎味 櫂 石川県金沢市東山1-23-10
電話 076-252-8008
営業時間 12時~13時、18時~19時30分(ともに入店)
日曜・第1月曜定休
http://r.goope.jp/kyoumi-kai※価格はすべて税抜きです。