桜花爛漫 桜を守り、伝えるということ 第5回(全12回) 春が来るたび、私たちの目を楽しませ、心癒やしてくれる桜。地域の子どもたちからプロフェッショナルまで、私たちの“宝”を守り、未来に繫げる桜守の物語とともに、とっておきの桜絶景をご紹介いたします。
前回の記事はこちら>> 一度は見たい桜の名所。「伊那谷の桜風景」
伊那谷は長野県南部、中央アルプスと南アルプスに挟まれた風光明媚な盆地。桜の名所として知られる公園や寺社だけでなく、学校や公民館、池や川の堤など、いたるところで、地元の人々によって長年守り育まれてきた多彩な桜風景を目にすることができます。
宝積山(ほうしゃく) 光前寺(長野県・駒ヶ根市)
夜の枝垂れ桜は迫力満点
平安時代から続く南信州随一の祈願霊場は枝垂れ桜の名所。ライトアップされた巨木は今にも動き出しそうな生命力を感じさせます。ドラマチックな夜桜見物をどうぞ。
伊那谷とは
日本のほぼ中央に位置する長野県の南部、中央アルプスと南アルプスの間、南北約60キロ、東西約5キロの細長い盆地。伊那、駒ヶ根、飯田の3市と、上伊那、下伊那の2郡にまたがり、中央に天竜川が流れる。盆地でありながら標高は高く、伊那市役所は東京スカイツリーとほぼ同じ632メートル。県内では温暖な気候と豊かな水に恵まれた、農業が盛んな地域だ。
・大草城址公園・高遠城址公園・六道の堤・宝積山光前寺※三峰川堤防の桜並木、名桜ツアーについては、後日配信の特集内で紹介します。
撮影/西山 航 取材・文/清水千佳子
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。