日本の聖地を訪ねて 日本人は古来、自然の中に八百万の神々を見出し大切にしてきました。神聖なる力や自然の美しさが感じられる聖地を数秘研究家のともこさんが訪ねます。新時代の開運の縁となりますように。
記事一覧はこちら>>> ともこ(磨雲木)数秘研究家・リトリートプロデューサー。数秘の智慧を生活に生かし、しなやかで心地よい暮らしを送るヒントを伝えている。個人セッションのほか、カルチャースクールでの講義も行い、人気を集めている。初となる著書『誕生日が教えてくれる本当のあなた』(世界文化社)が絶賛発売中。第16回 グラデーションブルーが生んだ奇跡の聖地 宮古島&大神島
下地島のビーチ「17END(ワンセブンエンド)」。現地のかたも絶賛する宮古島の楽園。沖縄本島から南西に約300キロの海上に浮かぶ「宮古島」。6つの島〔宮古島・大神島・池間島・伊良部(いらぶ)島・下地(しもじ)島・来間(くりま)島〕から成る宮古列島の主島で、年平均気温は24.4度と温暖な気候です。美しい砂浜が数多くあり、海の色は、言葉ではたとえようがないほど豊かです。
伊良部島にある神秘的な鍾乳洞、ヌドゥクビアブ。地上からガジュマルの気根が垂れ下がる。今回の旅で最初に訪れたのは、神社本庁包括下の神社として国内最南端の神社・宮古神社です。宮古創世神話の舞台「漲水御嶽(はりみずうたき)」に戦災のため一時期ご祭神を遷祀していたことがありましたが、2010年に現在の地に移りました。特に金運上昇や商売繁盛の御利益があるといわれている屈指のパワースポットです。
青い空に赤瓦の屋根の石造りの社殿が映える宮古神社。そして、宮古ブルーを満喫するのに欠かせないのが「3つの大橋」です。特に伊良部大橋は無料で渡れる橋としては日本最長であり、潮風の中をドライブすれば、空と海が溶け合う青の世界に包まれる歓びを感じることでしょう。
大神島海岸沿いにある、ノッチと呼ばれる奇岩。島の隆起によって転がり落ちた岩が波の浸食により、根元が削られ今の姿に。また、唯一航路でしか訪れることのできない「大神島」。この島は昔から「神の島」と崇められ、「神様に呼ばれた人しか行けない」とまでいわれています。片道15分の途中、幸運にもウミガメの歓迎を受けながら、並び立つ奇岩が姿を現すのを目にしたとき、その霊験あらたかな景色に、神秘の世界を感じました。
大小2つの池が地下部分でつながった通り池。ダイビングスポットとしても人気。島唄ライブで教わった沖縄の踊り、手でかき回すという意味の「カチャーシー」。そこから生まれる“共に居る一体感”が、いつまでも心に残る癒やしの聖地でした。
撮影・取材・文/磨雲木(ともこ)
『家庭画報』2023年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。