白山比咩神社境内にある禊場。白山の伏流水が満ちる。霊峰白山の恵みを実感した白山比咩神社の禊体験ツアー
誰しも、もう限界、何もかもに疲れた、というような気持ちに陥るときがあるでしょう。そんなときこそ、今いる環境から少し離れて、ちょっと特別な体験をしてみませんか?
今回、体験したのは、石川県白山市に鎮座する白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)での禊です。
表参道の一の鳥居をくぐってツアーがスタート。白山市の観光ガイドが案内してくれる。半日ツアーで参加した禊体験をリポートします!
今までは、研修会などで行われていた禊ですが、昨年の開山1300年記念行事の一環として、一般人も個人で気軽に参加できるツアーがスタートしました。
6月某日、気温28度という汗ばむ日の禊体験、その様子をリポートします。
左手にある手水舎で手を清め、参道を登る。表参道に集合。白山比咩神社の歴史に触れる
まずは、表参道にある「おはぎ屋」さんに集合。白山市観光連盟のガイドさんとともに、108段あるという苔むした石段を上りながら、白山比咩神社の由緒を聞き、昇殿へ参拝。
その後は遊神殿内2階の遊神の間で、神職の田中天善さんに、座学・行法指導を1時間ほど受けます。
弊拝殿に参拝。 日本三名山の一つ白山を御神体とする白山比咩神社。現在、幣拝殿屋根工事のため、シートが張られている。 参拝後は御神酒をいただく。 座学の資料と、白衣。今回は、レンタル利用でタオル付。禊行法の意味・由来などをレクチャーしてもらいます。その内容は、『日本書紀』に発する、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が黄泉の国で口論となったときに、白山比咩神社の御祭神でもある菊理媛神が仲裁し、伊弉諾尊が戻ってきたときに死の世界の穢れにまみれた体を川の水で禊をしたこと。
また、白山比咩神社の禊は、奈良県の石上神宮(いそのかみじんぐう)に口伝で伝わる神道行法にのっとっていること。そして神道における、「水」は、清めるためのものであるなどのことを学びます。