春夏秋冬雄大な景色を旅する 日本の絶景遺産 第12回(全13回) 豊かな自然に恵まれた日本には、絶景の名にふさわしい、感動を呼ぶ風景が数多くあります。未来に伝えたい“絶景遺産”を美しい写真でご紹介、今改めて“美しい国、日本”をお届けします。
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プロ写真家渾身の“絶景写真”
日ごろ家庭画報本誌でクオリティの高い写真を撮ってくださっているプロフェッショナルのかたがた。さまざまな風景を目にしてきた彼らのとっておきの絶景写真は、まさに“感動もの”です。私たちが撮影する際のアドバイスもいただきました。
安宅海岸の荒波【石川県】
──鍋島徳恭さん
「生まれて初めて見た荒々しい海。飛び散る波しぶきが体を包み、とても気持ちよかったと記憶しています。
この日は台風一過。友人と金沢を旅行中で地元のかたがこんな天候の日本海は珍しいので、見てみては?と勧めてくださいました。
小雨が降る中撮り始めると厚い雲の隙間から太陽が顔を出し、立体的な波を捉えることができました」
鍋島徳恭さんの撮影アドバイス自然を撮影する場合、じっくり場所を選んで撮影されるかたも多いかと思いますが、自分は直感派。自然は刻々と状況が変わるので待ってくれません。
その時自分が何を撮影したいのか考える力を養うこと。たとえ中止しなければならない時も、その変化を楽しむ余裕が大切です。
〔特集〕春夏秋冬雄大な景色を旅する 日本の絶景遺産(全13回)
取材・文/土橋育子
※誌面で紹介した絶景は、季節や気象条件などにより見られない場合があります。ご了承ください。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。