愛媛県のプレミアムガイド
俳人・正岡子規の故郷であり、夏目漱石の『坊っちゃん』、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の小説の舞台としても知られる愛媛県。文学、温泉、城、どこかノスタルジックな風景も魅力です。
「道後温泉」は白鷺の伝説など数々の逸話が残る日本最古といわれる温泉。界隈では浴衣姿の人々が湯上がりの散歩を楽しむ光景も。
また、山の緑の中ロープウェーで上る、標高132メートルの勝山山上にある「松山城」の天守最上階からは、松山の市街地と瀬戸内の海を一望できます。
白壁の風情ある建物が並ぶレトロな街並み、重要伝統的建造物群保存地区の八日市護国を散策すると見えてくるのが芝居小屋「内子座」。まるで大正時代にタイムスリップしたかのような気分に。
目の前に海が広がる無人駅「下灘駅」もいま人気の場所。穏やかな瀬戸内の波に癒やされます。
歴史のロマンを感じる愛媛。“時を超えた”特別な体験ができそうです。
(1)道後温泉
3000年の歴史を誇り、日本最古といわれる温泉地
神話にも登場し、聖徳太子も訪れたという歴史ある温泉。国の重要文化財でありながら、現役の公衆浴場。その趣のある建物や周辺の街並みは風情たっぷり。明治27(1894年)年に改築された道後温泉本館は、幾度となく増改築を重ねながら築125余年を迎えた。
道後温泉愛媛県松山市道後湯之町5-6(本館)
TEL:089(921)5141
営業時間:6時~23時(入館は22時30分まで。利用時間は1時間以内)
入浴料:大人420円(小人160円)
URL:
https://dogo.jp/※現在、1階神の湯での入浴のみ営業。混雑状況により、整理券配布の場合あり。
(2)松山城
市の中心部の山にそびえ立つ松山のシンボル
初代城主・加藤嘉明が慶長7(1602年)年に築いた、連郭式の広大な平山城。江戸時代以前に建設され現在まで残る貴重な12天守の1つ。城内には21棟の重要文化財を有する。隠門をはじめ随所にある攻防の仕掛けなど見どころ満載。本丸広場のお茶屋さんにはみかんジュースが出る蛇口もある。
松山城愛媛県松山市丸之内1
TEL:089(921)4873
営業時間:9時~17時(12月~1月は16時30分まで、8月は17時30分まで。入場は営業終了30分前まで)
松山城天守観覧料:大人520円(小人160円)
URL:
https://www.matsuyamajo.jp/(3)内子座
今も現役。大正時代から100年続く芝居小屋
大正5(1916年)年に大正天皇の即位を祝い、町民の有志により建設された木造2階建ての芝居小屋。老朽化のため取り壊しになるところを、町民の熱意により修理復原(1983~85年)され、2015年に国の重要文化財に指定された。
内子座愛媛県喜多郡内子町内子2102
TEL:089(344)2840
営業時間:9時~16時30分
入館料:大人400円(小・中学生200円、幼児無料)
URL:
https://www.town.uchiko.ehime.jp/site/uchikoza/※公演時には入館できない場合あり。
(4)下灘駅
目の前に瀬戸内の絶景が広がる無人の駅舎
通る列車は1時間に約1~2本という小さな無人の駅舎。そのホームからは何にも視界をさえぎられることなく穏やかな瀬戸内の海が眺められる。列車を待っている間もこの絶景をゆっくり楽しみたい。鉄道ファンのみならず写真愛好家にも人気のスポット。日中の太陽にキラキラと光る波、夕日に赤く染まる波は、どちらも感動的。
下灘駅愛媛県伊予市双海町
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