高知県のプレミアムガイド
南に太平洋を、北に四国山地を擁し、東西に長く広がる高知県は豊かな自然美に溢れています。東の「室戸岬」、西の「足摺岬」は大海原の雄大さと岬の風光が何よりの見どころ。
その間に位置する「桂浜」は坂本龍馬像が立っていることで有名な海の名所です。近くにはユニークな参加型の「桂浜水族館」もあります。
「四万十川」「仁淀川」の稀少な清流にもぜひ足を運びたいところ。近年は川下りやカヌー、サーフィン、釣り、キャンプなどでも人気です。
香美市土佐山田町にある「龍河洞」は日本を代表する鍾乳洞。神秘的な自然の造形は圧巻です。歴史的建造物では「高知城」。独立式の天守を持ち、270年前の姿をいまに残す城です。
一方、現代建築では内藤 廣「牧野富太郎記念館」、安藤忠雄「横倉山自然の森博物館」、隈 研吾「雲の上のホテル」ほかの梼原町の施設群などがあります。
(1)桂浜
龍馬も愛した雄大な太平洋を一望する浜
地球が丸いことを実感できる水平線の弓状の広がりは絶景といえよう。古くから月の名所として知られ、民謡「よさこい節」にも「月の名所は桂浜」と歌われる。桂浜を愛したと伝わる坂本龍馬もこの浜で新しい時代に思いを馳せたのだろうか。
はるかな太平洋の彼方を見つめる龍馬像は高知のシンボルでもあり、龍馬ファンの聖地ともなっている。桂浜公園の丘には坂本龍馬記念館もある。
桂浜高知県高知市浦戸桂浜 桂浜公園
(2)高知城
小さな天守が町のシンボル的存在
高知市内の中心地にあり、代表的観光スポットとなっている。土佐藩初代藩主・山内一豊によって着工され、2代・忠義の時代に完成。天守は3層6階建てで、天守からは高知の街並みが望める。本丸の建物群が現存する唯一の城といわれ、天守ほか重要文化財に指定されているものが多い。
高知城高知県高知市丸ノ内1-2-1
TEL:088(824)5701
開館時間:9時〜17時(入館は閉館30分前まで)
入場料:420円(18歳未満無料)
URL:
https://kochipark.jp/kochijyo/(3)高知県立牧野植物園
牧野博士ゆかりの草花などが3000種類以上
高知が生んだ世界的な植物学者・牧野富太郎博士の業績を顕彰するために、博士逝去の翌年1958年に開園。起伏を生かした広大な敷地に変化に富むゾーニングをし、自然の中で植物に出会う配慮がなされている。記念館は内藤 廣の設計。木の回廊も心地よい。
高知県立牧野植物園高知県高知市五台山4200-6
TEL:088(882)2601
開園時間:9時〜17時
不定休:年数回(公式ホームページにてお確かめください)
入園料:730円(高校生以下無料)
URL:
https://www.makino.or.jp/(4)いの町紙の博物館
土佐和紙の材料で紙すき体験もできる
土佐和紙は1000年以上の歴史があるとされる。幕府への献上品として藩の保護を受け、土佐の主要な特産品として広く知られていた。そんな土佐和紙の歴史をパネルや模型でわかりやすく展示。原料や道具も興味深い。手すきの実演も必見。
いの町紙の博物館高知県吾川郡いの町幸町110-1
TEL:088(893)0886
開館時間:9時〜17時
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
入場料:500円(小・中高生100円、65歳以上250円)
紙すき体験料:400円
URL:
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