名品を再構築した新しいセルペンティの形
今季、「ブルガリ」は“プリントの女王”と称されるデザイナー、メアリー・カトランズ氏とのコラボレーションを実現。両者に共通する“独自のデザインと巧みな色づかい”が発揮されたコレクションが誕生しました。
「クリエイターの目を通して映す“セルペンティ”」というテーマが掲げられた今回、創作への想いについてカトランズ氏にお話を伺いました。
美しい意匠を実現する見事なクラフツマンシップ
デザインを考えるためブルガリアーカイブを訪れたカトランズ氏は、1960年代の作品に魅了され着想を得たといいます。
ハンドバッグにあしらったしなやかな蛇のハンドルは、ブレスレットやウォッチベルトのなめらかさを再現したもの。
柔らかなナッパレザーを用いた丸みのあるフォルムがフェミニンな印象。ハンドルを外し、ゴールドのロングチェーンにつけ替えも可能。「MARY KATRANTZOU×BVLGARI」バッグ(縦15×横19.2×マチ6センチ)37万9500円/ブルガリ「セルペンティ ウォッチ」のヘッドを模したミノディエール(小型のパーティバッグ)は、美しい六角形の顔、舌を押すと口が開く仕組みなど細部までデザインの妙が光ります。
上・絶妙なカラーリングが個性ある装いを完成させます。「MARY KATRANTZOU×BVLGARI」ミノディエール マルチカラー(縦18×横13センチ)64万9000円 下・鏡が内蔵されたコンパクト仕様。チェーンに手を通しジュエリーのように装って。「MARY KATRANTZOU×BVLGARI」ミノディエール ライトゴールド(縦12×横8センチ)46万2000円/すべてブルガリ「蛇が皮を脱ぎ成長を遂げるように、私たちは人生の中で成長の旅を経験します。変革のアイディアが重要視される今、“変容”の象徴である“セルペンティ”を強く表現したいと思いました」
すべてのセルペンティの目にはクリスタルが輝き、未来への希望を感じさせます。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/ケヴィン・チャン
『家庭画報』2021年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。