自分らしいスタイルの中に、トレンドを賢く取り入れたい――そんな迷い世代の女性に、スタイリストのおおさわ千春さんが、今季おすすめのアイテムをご紹介するこの連載。前回から4回にわたり、「秋を先取る、真っ先に欲しいブランドのバッグ」と題して、今年の秋冬、迷い世代におすすめしたいブランドのバッグをフィーチャーしています。 2回目となる第14回は、グラフィカルなデザインとモダンなフォルムで新鮮味を増したサルヴァトーレ フェラガモのバッグをお届けします。
前回の記事はこちら>>第14回 鮮度が上がるモダンなバッグ、サルヴァトーレ フェラガモ
スタイリストとして、あらゆるブランドのバッグをチェックしていますが、この秋冬、「すごく使いやすそうなバッグがたくさんあるな」と目に留まったのがサルヴァトーレ フェラガモ。
以前からシューズは愛用していましたが、実はバッグはまだ持っていなかった私。でも、今季のバッグを見て、買ってみたいという気持ちがふつふつと湧いてきました!
その理由は、どこかモダンな薫りのするバッグが、コーディネートに鮮度をもたらしてくれそうだなと思ったから。伝統のクラフツマンシップが作り出す、ひと目で上質だとわかる佇まいはさすがの貫禄。
それでは、実際に私が心惹かれたモデルをご紹介しましょう。
実は服に合わせやすい!
グラフィカルなメッシュ
今までにないタイプ!と、ひと目で気に入ったのが、モザイクのようなカラフルなメッシュのバッグ。柔らかなレザーをテープ状にカットし、職人がひとつずつ手仕事で編み込んでいく高度な技術は、フェラガモのクラフツマンシップがあってこそ。
一般的に柄のバッグはコーディネートするのが難しいのですが、このバッグは一見カラフルに見えて、実はカーキやネイビーなどベーシックな色が使われているので、とても合わせやすいのです。バッグに使われているベーシックカラーを服にリフレインしてコーディネートするとシックに仕上がると思います。
〈左〉A4サイズが横に入る大きめサイズでマチもたっぷり。「ジッパーの素材はリサイクルPETを使ってできたエコフレンドリーなアイテムというところも今っぽい」。バッグ「THE STUDIO DAMIER MULTICOLOR」(H30×W35×D18㎝)57万2000円 〈右〉「柔らかなパディング入りのソフトなレザーを使っていて、ふかふかの手触りが気持ちいい」。2つのジッパーポケット付き。バッグ「VIVA DAMIER MULTICOLOR」(H19×W27×D5㎝)26万4000円 〈手前〉ガンチーニの3Dプリントが華やかな2つ折り財布。ウォレット(H9×W11.3㎝)7万400円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン) デイリーに使いやすい
絶妙なサイズ感
私は、仕事柄、領収書などを収納するために長財布を愛用しています。バッグを選ぶときも基本は「長財布が入る」のが条件なのですが、これは横幅がきちんと確保されていて合格! 肩に掛けると脇下にフィットするサイズながら、必要な物がちゃんと収納できるのがいいですね。
きれいめのスカートにもデニムにも似合う万能選手。デイリーに使うのにぴったりだと思います。
バッグ「TRIFOLIO」〈黒〉下の茶・黄色と横幅は同じサイズながら、深さがあるタイプ。(H26×W30×D7㎝)26万4000円 〈茶色・黄色〉「今季は久しぶりに、こんなブラウンのバッグが気になっています。茶系のコーディネートに黄色のバッグを差し色にしても素敵」。(H20×W30×D7㎝)各23万1000円 スカーフ(90×90㎝)5万8300円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン) くたっとしたレザーの質感で
柔らかく肩にフィット
しぼ感のある滑らかなカーフの質感を主役にしたシンプルなホーボーバッグ。ストラップ部分に縫い目がなくボディと一体型になっており、レザーを贅沢に使用しているのもフェラガモならではだと思います。
とにかく柔らかくて軽いので、仕事で資料をたくさん入れて持ち歩く私にぴったり! アイシーなグレーを、モノトーンの服に合わせてシックに。
ハンドルのショルダー部分はレザーが二重になっていて、肩にくい込まない配慮が。バッグ「MARGOT HOBO BAG」(H28×W40×D12㎝)24万2000円 ジャケット23万1000円 Tシャツ7万1500円 パンツ8万4700円 スカーフ3万8500円 靴9万9000円/すべてサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)フェラガモのバッグはデザイン性だけでなく、きちんと実用性が伴っているのもいいところ。長年シューズを愛用しているからこそ、職人たちの高度な技や質の良さ、見た目の美しさと機能性が両立しているところには、絶対の信頼感を持っています。ですからバッグにもとても期待が高まる今季です。
新しいブランドのバッグを持つのはワクワクしますね! 秋になるのが今からとても楽しみです。
●お問い合わせ
フェラガモ・ジャパン
フリーダイヤル 0120-202-170
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
〔迷い世代の服選び〕40代からのコーディネートに必要なトレンドアイテム
表示価格はすべて税込みです。 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子