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「お洒落の一部」として持ちたい、創業125年の老舗グローブ・トロッターのラゲッジ

2022.12.19

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〔迷い世代の服選び〕大人になった“今の自分”に、栄養を与えてくれる服とブランド

気持ちも、体型も変化していく40代以降。大人だからこそ似合う服を知りたいという迷い世代の女性に、スタイリストおおさわ千春さんがおすすめするブランドやアイテムを紹介します。 第36回は、おおさわさんが、「大人旅」に似合うと太鼓判を押す、グローブ・トロッターの「一生もの」のラゲッジをフィーチャーします。前回の記事を読む>>

第36回 「ラグジュアリーな大人旅」に似合うグローブ・トロッターのラゲッジ


週に数回、撮影で衣装を現場に持ち込む際、必ずスーツケースを使っている私。出張やプライベートの旅まで含めたら、年間どのくらいの回数持ち歩くのか数えきれないほどで、たくさんのスーツケースを所有してきました。そんな私が、「いつかは手に入れたい」と憧れているのが、グローブ・トロッターです。

グローブ・トロッターは、125年前の1897年に創業した、高級トラベルライフスタイルブランド。精選された良質の木綿や木材繊維を幾重にも重ねた原紙を、特殊な溶液で加硫(ヴァルカナイズ)し、目的の厚さに圧縮して作られるヴァルカナイズド・ファイバーボード(別名ヴァルカン・ファイバー)を用いた、丈夫で軽量なスーツケースで知られます。創業から現在まで、高度な技術を持つ職人によってハンドメイドされています。

グローブトロッターの職人ヴァルカン・ファイバーは、熱の加工と熟練職人の手作業で形成されます。その技術でグローブ・トロッター社は1901年に特許を取得、1902年には英国においてグローブ・トロッター製品が登録商品となりました。


エリザベス女王、ウィンストン・チャーチル、冒険家のエドモンド・ヒラリーなど歴史に名を残す著名人をはじめ、現代では、ダニエル・クレイグ、デビッド・ベッカム、ケイト・モス、エマ・ワトソンなど、華やかなセレブリティたちが愛用していることで知られています。

グローブトロッター著名人に愛されるとともに、20年ほど前から、様々なブランドとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいるグローブ・トロッター。右奥はエージェントプロヴォケイターとのコラボレーション、手前は2018年にロンドンのサーチ・ギャラリーで開催された「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」を記念して作られたモデル、左の白いラゲッジは、初めてジャンボジェットと呼ばれたブリティッシュ・エアウェイズのボーイング747の引退を祝して作られたコレクションの一つ。

グローブ・トロッターと言って、誰もがまず思い浮かべるのが、ヴァルカン・ファイバーを使ったボディに、レザーコーナーと、ボディを1周する2本のレザーストラップが印象的な「センテナリー」コレクション。創業100周年を記念して発表されたこのコレクションは爆発的な人気を博し、今ではブランドのアイコンになっています。

グローブ・トロッター写真は創業125周年を記念して今年発売されたセンテナリーのスペシャルエディション、「Centenary 125th Anniversary Edition」。初期のモデルを踏襲したホイールなしのデザインから、2ホイール、4ホイールと好みに合わせてカスタマイズできます。

グローブ・トロッターのライニング記事内側に施されたオリジナルのシルクジャカードのライニング生地は、英国では残り少ない手織り生地メーカー、ゲインズバラ社製。また老舗皮革メーカーであるスコットランドのミュアヘッド社が、トレサビリティを考慮して厳選したレザーも使用。

「センテナリー」の魅力は、他のラゲッジにはない、ファッション性の高さ。ボディとレザーの配色はもちろん、蓋を開けた時のライニングまでが美しいところや、バリエーションの豊富さが人気の理由ではないかと思います。

私自身は、7~8年前にギフトでいただいた、機内に持ち込めるサイズの、オレンジ色のアタッシェケースを愛用中。見た目の可愛さだけでなく、とても頑丈で、機能性も高いことを知っているので、次はスーツケースが欲しいな……と思っていたところ、今季発売された新作にひと目惚れ! まさに私が描いてきた理想のカラーリングだったのです。

グローブ・トロッターは実用的なスーツケースであると同時に、「一生もの」として、一緒に年を重ねていきたいと思える「名品」です。それでは、私が恋に落ちたアイテムを紹介していきますね。

年齢を重ねたからこそ似合う
威風堂々たる佇まいのラゲッジ


見た瞬間「これ、欲しい!」と思ったのが、こちらのトロリー。「オックスブラッド」と名づけられた、高級ワインのような深みのある色のボディとブラックレザーの組み合わせは、まさに私好みのど真ん中! 大人が持つからこそ格好いいシックな色合いに惹かれました。エイジングも楽しみで、この先ずっと使っていきたいと思えるトロリーです。

グローブ・トロッター「連載の第34回でご紹介したラルフ ローレンのサファリルックを着て、このトロリーを持って歩いていたら、文句なしに格好いい! 旅に出るならブラックのショルダーバッグとアタッシェケースとの3点をセットで」。〈左下〉内蔵型トロリーシステム、4輪でどの方向にもスムーズに移動が可能。受注生産商品で、注文からお届けまでは2.5~3か月。「センテナリー ミディアム チェックイン 4ホイール」トロリー(横41.5×縦67×マチ26㎝)31万3500円 〈左上〉ハンドメイドによるクラシックなフォルム。ショルダーストラップは取り外し可能。「センテナリー ミニチュアケース」ショルダーバッグ(横21×縦15.2×マチ7.5㎝)15万4000円/ともにグローブ・トロッター(グローブ・トロッター銀座) 〈右〉内側には書類やノートパソコンを収納するホルダー付き。「センテナリー アタッシェ」アタッシェケース(横41×縦35×マチ 12㎝)22万5500円/グローブ・トロッター(ヴァルカナイズロンドン)

手にするたびに胸が高鳴る
ポップなコントラストカラー


旅行に行くときのワクワクする気持ちに拍車をかける、キュートな配色のバッグ。取り外し可能なストラップを斜め掛けにすると、物が取り出しやすく、収納力もしっかり。イニシャリングを追加して、カスタマイズするのもおすすめです。

グローブ・トロッタークラッチバッグにも、ショルダーにもなる2ウェイ仕様。イニシャリングはプラス1万1000円。「Pop ミニチュアケース」バッグ(横21×縦15.2×マチ7.5㎝)各16万5000円/すべてグローブ・トロッター(グローブ・トロッター銀座)

毎シーズンパリコレに足を運んでいた頃、空港で会うモード関係者がこぞって持っていたのが、グローブ・トロッターでした。洋服とスーツケースを美しくコーディネートして歩く姿に、「ラゲッジもバッグと同様、“お洒落の一部”なんだな」と実感したものです。私も、ラグジュアリーな「相棒」を携えて、旅の装いをブラッシュアップさせていきたいなと思います。

●お問い合わせ
グローブ・トロッター銀座
電話 03-6161-1897

ヴァルカナイズロンドン
電話 03-5464-5255

おおさわ千春/Chiharu Osawa

スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
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表示価格はすべて税込みです。 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子
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