人生を彩る時計メゾン 「ヴァシュロン・コンスタンタン」 時計作りの歴史が、一度も途切れることなく現在に至る世界最古の時計メゾン。その最新作には、目を向けるたびに心が和む不思議な力があります。
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いつも手もとに、月の光を
267年の歴史を誇るジュネーブの古豪。
芸術品のような時計を作る実力派
19世紀末、手のひらサイズだった懐中時計が女性の好みに合わせて小型化されると、その小さな懐中時計にベルトなどを装着して手首に巻くスタイルが定着。このように腕時計の誕生には女性が大きく寄与しているのです。
世界最古の時計メゾン「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、1889年に女神をかたどった腕時計を早くも完成させ、腕時計の発展に大きく貢献しました。
ジュネーブで受け継がれてきた美しい時計作りの伝統を守りつつ、世界に一点だけのオーダー時計やアートピースも得意としています。今回ご紹介するのはロマンティックな機構が際立つ最新作。素材や表現方法にこだわったムーンフェイズが特徴です。
ゴールドの月を際立たせるマザーオブパールの透明感。ダイヤルの3時位置で日付、9時位置で曜日、12時位置で月、さらに6時位置で月齢を表示しています。4年に一度の閏年も自動で調整するパーペチュアルカレンダー機構を搭載しながらも、ケースは非常に薄く8.43ミリしかありません。「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」(PG×ダイヤモンド×マザーオブパール、アリゲーターストラップ、ケース径36.5ミリ、自動巻き)1249 万6000円/ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」では、ケースと同素材のPG製ムーンフェイズをセット。「エジェリー・クリエイティブ・エディション」のムーンフェイズはマザーオブパール製です。
インダイヤルの中には半透明エナメルの雲がセットされ、その下でもムーンフェイズの動きが楽しめます。ムーンフェイズは、それだけで主役になれる存在感があると同時に、他の機構や装飾を照らす神秘的な「光」でもあるのです。
レースの糸のように繊細な彫金と存在感のあるブラックエナメル。花のモチーフで構成されるニードルポイントレースで有名なイタリア・ブラーノ島の繊細なブラーノレースから想を得たダイヤルとケースには、585個のダイヤモンド(計約4.46ct)がセットされています。透かし彫りの下に覗くダイヤルの素材は、プリーツ模様が施されたブラックエナメル。「エジェリー・クリエイティブ・エディション」(WG×ダイヤモンド×マザーオブパール×ブラックエナメル、カーフスキンストラップ、ケース径37ミリ、自動巻き)1619万2000円/ヴァシュロン・コンスタンタン