名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る 第5回(全9回) 地球の誕生とともに何億年もの歳月を重ねて生み出された宝石。その王者たるダイヤモンドは、いつの時代もその輝きで私たちを魅了し続けてきました。今、最高品質のダイヤモンドを惜しげもなく使ったハイジュエリーの傑作が『家庭画報』に集結。その現代的価値と魅力を、宝石史研究家の山口 遼さんが解説します。
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白と黒のモダンな対比が石本来の輝きを引き立てて
窒素を含まず、世界で僅か2パーセントしか産出されないという極めて希少でピュアな “TYPE Ⅱa” のダイヤモンドをセンターに使った2つの指輪。
右のドロップカットのものは、センターストーンを囲むようにラウンドブリリアントカットを配しさらに存在感を高めています。
左のリングは、センターのエメラルドカットの周りにバゲットカットを配し、より高い透明感や奥行きを感じさせます。
この2つが印象的なのは、ダイヤモンドの周りに黒のラッカーでアクセントをつけたこと。白と黒の対比が実に見事です。
右・(WG×ダイヤモンド・センター3.55ct×ブラックラッカー)5214万円 左・(WG×ダイヤモンド・センター4.16ct×ブラックラッカー)6996万円/ともにブシュロン(ブシュロン クライアントサービス)
〔特集〕名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る(全9回)
表示価格はすべて税込みです。
撮影/Fumito Shibasaki〈DONNA〉 文/山口 遼
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。