名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る 第6回(全9回) 地球の誕生とともに何億年もの歳月を重ねて生み出された宝石。その王者たるダイヤモンドは、いつの時代もその輝きで私たちを魅了し続けてきました。今、最高品質のダイヤモンドを惜しげもなく使ったハイジュエリーの傑作が『家庭画報』に集結。その現代的価値と魅力を、宝石史研究家の山口 遼さんが解説します。
前回の記事はこちら>> VAN CLEEF & ARPELS(ヴァン クリーフ&アーペル)
クチュールの美しさを繊細かつ瑞々しい輝きで表現
細い枠に入れたラウンドブリリアントカットのパーツを使い、リボンのように柔らかく繊細な流れを表現。
そしてアシメトリーな結び目の先端には花をかたどったパーツとドロップカットのダイヤモンドを下げたネックレス。
恐らく過去のアーカイブ作品から材を取ったものでしょう、植物モチーフやクチュールの流れるような曲線美を得意とするメゾンならではの端正な名作です。
(WG×ダイヤモンド)2億1384万円(参考価格)/ヴァン クリーフ&アーペル(ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク)
〔特集〕名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る(全9回)
撮影/Fumito Shibasaki〈DONNA〉 文/山口 遼
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。