名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る 第7回(全9回) 地球の誕生とともに何億年もの歳月を重ねて生み出された宝石。その王者たるダイヤモンドは、いつの時代もその輝きで私たちを魅了し続けてきました。今、最高品質のダイヤモンドを惜しげもなく使ったハイジュエリーの傑作が『家庭画報』に集結。その現代的価値と魅力を、宝石史研究家の山口 遼さんが解説します。
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羽を広げた白鳥の姿を華麗なデザインに託して
このネックレス、見た途端にイタリアブランドのものであるとわかります。
ピンクダイヤモンドの瞳を持つ2羽の白鳥が羽を広げて向き合ったようなデザインで、その中央には大きなドロップカットのダイヤモンドをセット。羽の中には、白蝶貝でダイヤモンドを包んだパーツがところどころに配されています。
特に見事なのは、随所に見えるスクエアカットのダイヤモンドを、正確にチャネルセッティングした部分。ブルガリが誇るイタリアの名工ならではの技術の表れです。
(Pt×ダイヤモンド・センター10.24ct)4億7649万8000円(参考価格)/ブルガリ(ブルガリ ジャパン)
〔特集〕名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る(全9回)
撮影/Fumito Shibasaki〈DONNA〉 文/山口 遼
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。