名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る 第8回(全9回) 地球の誕生とともに何億年もの歳月を重ねて生み出された宝石。その王者たるダイヤモンドは、いつの時代もその輝きで私たちを魅了し続けてきました。今、最高品質のダイヤモンドを惜しげもなく使ったハイジュエリーの傑作が『家庭画報』に集結。その現代的価値と魅力を、宝石史研究家の山口 遼さんが解説します。
前回の記事はこちら>> CHAUMET(ショーメ)
多彩な表情を愉しめるセッティングの妙
ブリリアントカットのダイヤモンドを綺麗に枠留めにした首まわりから、様式化した花模様にも似たパーツを通して、見事なエメラルドカットのダイヤモンドを吊り下げたネックレス。
先端のダイヤモンドのセッティングに精密な爪留めを使い、首まわりの部分との表情の違いを強調しています。
石の留め方がデザインになるという好例ですね。このトップのダイヤモンドは取り外し可能で、それがなくとも可憐なネックレスに。
身に着けて愉しむという、ジュエリー本来の価値を重んじるショーメならではの作品です。
(WG×ダイヤモンド・センター5.11ct)6919万円(参考価格)/ショーメ
〔特集〕名門ジュエラーの技と矜持の結晶 ダイヤモンドの “傑作” を知る(全9回)
撮影/Fumito Shibasaki〈DONNA〉 文/山口 遼
『家庭画報』2023年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。