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40代が少しずつ集めておくべきは、ドレスよりも自分に似合う“真ん中の服”

2019.03.04

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迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。 これまでの記事を読む>>
40代が少しずつ集めておくべきは、ドレスよりも自分に似合う“真ん中の服”

迷い世代の服選び 第37回
これからは、“真ん中服”に投資しよう


前回、カジュアル服=「真ん中服」とお話しさせていただきました。

真ん中服とは、ウィークデイに着ているきれいめ服と、家に帰って着るリラックスウエアの間にある服のこと。


みなさんが休日に女友達に会ったり、旅に出るときに着たりする服が、「真ん中服」です。

みなさんは「真ん中服」をどのように選んで、着ていますか?

「 普通の服でしょ?」と侮るなかれ、“普通”だからこそ難しいのが「真ん中服」なのです。

仕事服やドレスを選ぶのは実は簡単。
真ん中服は、「普通」だからこそ難しい


休日の女子会や旅の装い--そこには、「誰かに会う、人に見られる」という目的があるから、何でもいいというわけにはいきませんね。

例えば仕事やお出かけなどに着ていくきちんとした装いは、「綺麗に見せる」ことに主眼を置いてデザインされています。だから、ある意味、制服のように着てしまえば、それなりに美しく見えるのです。

自宅で着るリラックスウェアも、自分が心地よくいられるという視点だけで選べばいいので、選択基準が明確です。

しかし、“肩の力が抜けていながら、小洒落た雰囲気を醸し出す服”というとどうでしょうか。上から下までキメキメじゃないのに、どことなくセンスの良さが漂う「普通の服」、それが「真ん中服」です。

この「普通の服だけれど小洒落ている」というのが、一番難しい。

私は、「綺麗ですね」ではなく「素敵ですね」と言われるような服のことだと解釈しています。

着ている服そのものではなく、その人の雰囲気がいいなと思わせてくれる服、その人の生き様を含めたセンスを問われる服、ともいえるかもしれません。

さぁどんどん、何を着たらいいのかわからなくなってしまいますね。

「この人ってお洒落」と思わせる
決め手になるのが「真ん中服」


ウィークデーに着ているきれいめ服と、家に帰って着るリラックスウェアの2種類しか持っていないという人は、実はとても多いもの。

男性で、ワードローブはスーツかジャージーかの2種類しかないという方を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません(笑)。

スーツを着ていたときにはビシッと格好よく見えたのに、休日に会ったら誰かわからなかったなんていうこと、ありますよね。

逆に、いつものスーツ姿ではなく、休日に会ったら思いのほか素敵な装いをしていて、「あら、実はセンスがいいのね、と見直した」なんて経験がある方もいらっしゃるはず。

これは、スーツが隠れ蓑になって人格が見えてこないのに対して、休日に着ている「真ん中服」は、その人の素が垣間見えるものだから。「この人ってお洒落」と思われるかどうかを決めるのは、実は「真ん中服」なのです。
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