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“愛の物語”から誕生した独創的なハイジュエラーが放つ、詩的でロマンチックな腕時計〔ヴァン クリーフ & アーペル〕

2019.03.04

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〔特集〕
あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?vol.3|10

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「ヴァン クリーフ&アーペル」の歴史


「ヴァン クリーフ&アーペル」は、19世紀末、宝石商の娘であったエステル・アーペルとダイヤモンド商および宝石細工職人の家に生まれたアルフレッド・ヴァン クリーフが出会い、結婚したことから始まりました。愛し合う2人は“何よりも永遠に滅ぶもののないものを創造したい”という夢と情熱をもって、「ヴァン クリーフ&アーペル」を設立。1906年にパリのヴァンドーム広場22番地に最初のブティックをオープン。以後100年間にわたりメゾンの拠点として、同じヴァンドーム広場にあるホテルリッツに集うロシア、ヨーロッパ、アメリカの上流階級や産業界の大物たちを惹きつけました。“愛の物語”からスタートしたヴァン クリーフ&アーペルは、数多くのセレブリティを美しく飾り、王族の結婚を祝う、恋人たちの想いを伝えるジュエリーとして選ばれています。モナコ公国大公レーニエ3世は、1956年の婚約に際してグレース・ケリーにパールとダイヤモンドのジュエリーセットを贈っています。

創業者のエステル・アーペルとアルフレッド・ヴァン クリーフ。熱意、パイオニア精神、家族愛の尊重、宝石への情熱と多くの共通点を持っていた2人は惹かれ合い、1895年に結婚。


ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーは、自然界を最大のインスピレーション源とし、自然のフォルムをデザイン化し、“動きの途中で時間が停止した”かのように、ダイヤモンドや貴石で生命力あふれると美しい姿を表現しているのが特徴です。1933年にはミステリーセットの特許を取得。石を支える爪が見えず、それによって完璧でかつ正確にカットされた宝石の美しさを引き立てます。また数々の独創的なジュエリーがメゾンの歴史を彩ってきました。1938年誕生のネックレスからクリップ、ブレスレットへと形を変えるジュエリー「パスパルトゥ」、1968年誕生の四つ葉のクローバーをモチーフにした「アルハンブラ」など、一つひとつのコレクションが不変的な創造性にあふれており、この伝統は時計のデザインにも受け継がれています。



「ピヴォワンヌ ミステリユーズ クリップ」(1900年制作)。ルビーとダイヤモンドのバラは、宝石だけを浮かび上がらせるミステリーセット技法により1枚の花びらのようになめらか。創業以来、美しい花々をジュエリーのインスピレーション源としてきたメゾンならではの表現力です。

 

創作の原点は“愛”


時計制作はヴァンドーム広場にブティックをオープンした1906年頃から始まり、ミニッツ・リピーターやクロノグラフ機能付きの懐中時計、またハイジュエリーの技術を駆使したジュエリーウォッチを制作していました。20世紀初頭は、女性が公の場で時計を着用して時間を確認する仕草ははしたないと考えられており、1935年に誕生した「カデナ ウォッチ」は、そんな時代の女性の救済策でした。非常に美しいブレスレットのようで、時計のダイヤルがつけている女性にしか見えないようにデザイン。カデナとはフランス語で「南京錠」のことで、2つの家族または2つの名前の結びつきと連携を示すシンボルという思いが込められています。ジュエリーも時計も、ヴァン クリーフ&アーペルは“愛”がすべての創作の原点なのです。



写真/AP/アフロ
(写真上)1937年、結婚の誓約の証しとしてウィンザー公爵がウォリス・シンプソンにヴァン クリーフ&アーペルのサファイアとダイヤモンドのブレスレットを贈りました。この「王冠をかけた恋」と言われたウィンザー公爵の愛の物語は伝説となっています。「カデナ」ウォッチのコンセプトは、ウィンザー公爵夫人からインスピレーションを得たと言われています。(写真下)1940年に制作された「カデナ ウォッチ」は、カデナがダイヤモンドで埋め尽くされて、モダンでラグジュアリーなスタイル。21世紀でも通用するデザイン力の高さに注目です。


 



ヴァン クリーフ&アーペルの支援のもと、2012年にパリで創設された「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」。世界各国の人々にジュエリーと宝飾芸術の文化を広める目的で、これまでに44か国、3万人以上の学生に学びの機会を提供。日本では東京の京都造形芸術大学 外苑キャンパスで2019年2月23日~3月8日までの14日間の特別講座が行われます。期間中に自由に観覧できる3つのエキシビションも開催(入場無料)。

Information

ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク

〔特集〕あの最高峰時計はなぜ愛されるのか?

表示価格はすべて税別です。 撮影/サトウアサ 取材・文/磯 由利子 スタイリング/長谷川 綾
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