スタイリスト・おおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第10回は、迷い世代のネクストベーシックともいうべきラルフ ローレンのシャツをご紹介します。
前回の記事はこちら>> 〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第10回 ラルフ ローレン
ラルフ ローレンの「メンズライクな女らしさ」を象徴するのが、こんなシャツ+ネクタイの着こなし。「凛とした中に漂うセクシーさが、このブランドの持ち味。シャツなのにとてもゴージャスですよね?」とおおさわさん。「媚びない女らしさ」
を纏うシャツ
若い頃から、無類のシャツ好きだった私。肩幅が狭いなで肩なのでジャケットが手放せず、ジャケットと合わせて着るシャツには、昔から相当なこだわりを持っています。襟があり、形も決まっているシャツは、着るだけできちんと見えるメリットがあり、ジャケットと同様に、体型を補整してくれる「隠れ蓑」的な要素があると思います。
私が、シャツばかり着ていた30~40代半ばに出合ったのがラルフ ローレン。もともとメンズからスタートしているブランドの作るシャツが放つ、マニッシュでありながら、着てみるとふと色香が漂う「メンズライクな女らしさ」に惹かれ、着るたびに「あれ? なんだか私、格好良くない?」と思えるシャツだったのです。
デザインはベーシックで、一見メンズのように見えるけれど、実は素材がとろみ感のあるシルクだったり、ダブルカフスの折り返しの幅がほんの少し広かったり……そんなちょっとしたところに、女らしさのエッセンスが隠されているのを見つけるたび、「さすが!」と感激。ラルフ ローレンは、トレンドに流されすぎず、いつでも芯のある美意識を貫いているブランドだと思うのですが、シャツにもその魂が宿っているからこそ、「媚びない女らしさ」が醸し出せるような気がします。
今回は、シャツマニアの私が「これは、定番としてずっと着られる」と太鼓判を押す2着をご紹介したいと思います。