ファッション

40代で「一生ものの時計」を買うべき理由、教えます

2020.07.20

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スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第14回は、おおさわさんが考える時計選びの極意と、カルティエの新作からおすすめのモデルをご紹介。前回の記事はこちら>>

〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第14回 カルティエのウォッチ


少しマニッシュな佇まいのパシャを女性が身につけるなら、35mmダイヤルがおすすめ。時計「パシャ ドゥ カルティエ」(PG×ダイヤモンド、径35mm、自動巻き)264万円(予価)9月発売予定 バッグ「ガーランド ドゥ カルティエ」ナノ(縦12×横19.5×マチ4.7cm)13万1000円/ともにカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

皆さんは時計を選ぶとき、どんなことを考えますか? もちろん、洋服よりもうんと高額なことが多いので、「この先ずっと使おう」とか「子供に譲れるかも」とか、かなり長いスパンを想定して決断しますよね?


もちろん、「一生使っていきたい」という気持ちは大事。でも、「時計好き」を自認し、いくつもの時計を買ってきた私の経験から言うと、実は「時代が変われば選ぶ時計も変わる」ものなのです。

洋服と同じように時計も
似合うものは変化する


「ファッションは、その人の生きざまを表す」というのが私の持論ですが、時計にもまったく同じことが言えると思います。そして、ファッションが年齢や女性としての気持ちの変化、立場に合わせて移りゆくように、選ぶ時計も時代に合わせて変わっていくものだと私は思っています。

例えば同じ「タンク」でも、レザーベルトのシンプルなタイプのほうが似合う時代もあるし、ブレスレットタイプが似合う時代もあります。さらにいえば、好みの軸は大きくブレなくても、年齢とともに投資できるお金の額が変わることもあります。つまり時計選びの視点や条件は、その人の人生とともに変遷するものだと思うのです。

1936年にも一度登場したタンク アシンメトリックの2020年バージョンが登場。ネオクラシックな佇まいが新鮮です。時計「タンク アシメトリック」(YG、47.15×26.2mm、手巻き)279万6000円(予価)12月発売予定/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) Olivier Arnaud © Cartier

時計のいいところは、洋服のように体型の変化に左右されづらいところと、ヴィンテージの良さがあるところ。だから、いったん寝かせても、必ずまたつけて楽しめる日がくるし、第13回でご紹介したようにストラップを替えて、今の自分にフィットさせることも可能です。

そこで大事なのは、時を超えて美しさを放ち続ける「本物」を選んでおくこと。デザインは、その時その時の身の丈に合ったものを選べばいいと思いますが、絶対的な美しさと変わらぬステイタスのある時計を選ぶことだけは、はずせない条件だと思います。

そういう面も含めて、今私が気になっているカルティエの新作モデルをご紹介したいと思います。
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