1821年、フランスの郊外にて、後に世界的なラグジュアリーメゾンとなるブランドの創業者、ルイ・ヴィトンが誕生しました。13歳でパリへと向かい、荷造り用木箱の製造兼荷造職人として働いた経験が、ブランドの原点となりました。1854年に世界初の旅行鞄専門店をパリに設立。トランクといえば丸みをおびた形が主流だった時代に、彼が考案した平らで積み重ねやすく、革素材よりも軽いコットン素材のトランクは、生産が追いつかないほどの人気を呼ぶようになりました。
© ARCHIVES LOUIS VUITTON MALLETIER
1896年には二代目のジョルジュ・ヴィトンがモノグラム・キャンバスを生み出します。創業者のイニシャル「LV」と、フラワー、そしてスターのモチーフを組み合わせたオリジナルパターンは、たくさんのトランクの中からひと目で見分けることができる、特別なアイコン。現在では、トランクやバッグはもちろんジュエリーのモチーフとしてもさまざまに姿を変えて展開されています。ブランドとして規模やアイテムがどんなに拡大しても、ルイ・ヴィトンの根幹にあるのは“旅”。馬車や船の旅から、時代の進化とともに車や飛行機での移動が当たり前の時代になっても、ルイ・ヴィトンは常に人生の旅に寄り添い続けます。