スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第17・18回は、おおさわさんが「実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとしては右に出るものなし」と太鼓判を押すルイ・ヴィトンのトラベルバッグをご紹介。
〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第17回 ルイ・ヴィトン
大切なものを持ち運びたい――そんなオーダーに合わせて、あらゆるトランクを作り上げてきた歴史をもつルイ・ヴィトン。衣装の持ち運びだけではなく、楽器のためのトランク、ピクニック用の食器セットを入れるトランク、さらには「マル・フルール」と呼ばれる美しいブーケを届けるためのトランクも作製してきました。才色兼備な
トラベルバッグの王者
おそらく、世界中の誰もがその名を知っているルイ・ヴィトン。私にとって、最初に知った海外ブランドがルイ・ヴィトンだったような気がします。
私のファースト・ルイ・ヴィトンは、モノグラムのショルダーバッグ。流行のものには手を出さないあまのじゃく気質な私ですが、学生時代にルイ・ヴィトンのボストンが大ブームとなっていて、実は憧れていたんです。社会人になって遂に購入。これが、自分で買った人生初のブランドバッグでした。
スタイリストとして仕事を始めた20代後半から、便利に使える大きめのバッグを探していたら、モノグラムにたどり着きました。使ってみると、傷がつきにくい、重いものを入れても型崩れしない、雨に当たってもシミにならないなど、とにかく丈夫で実用的だと改めて実感。
気がついたら「仕事バッグ」「旅バッグ」はすべてルイ・ヴィトンになっていました。
30代~40代にかけて仕事でパリに行くたびに、ルイ・ヴィトンのトラベルバッグをひとつずつ買い足していったというおおさわさん。左のトロリーは撮影に必要な小道具を入れ、どの現場にも持って行っている「スタイリストバッグ」。「蓋が片開きになっているので、狭い場所でも出し入れしやすいんです。ファスナーを取り換えて、ずっと愛用しています」。右のトートは、トロリーの上に丁度のせられるサイズで、コンビで使うことが多いそう。「すごい量の荷物がザクザク入るので便利。飛行機の場合は、トロリーは預け、トートを機内持ち込みしています」。すべておおさわさん私物。