スタイリストのおおさわ千春さんが大人の女性が手にすべき「本物」をご紹介するこの連載。ご自身の体験談をもとに、迷い世代の日常に必要な“ブランドの力”をどう取り入れるべきかを指南いただきましょう。第28回は、おおさわさんが選んだ、ブルガリの新作ジュエリーを中心にご紹介します。
前回の記事はこちら>> 〔迷い世代の服選び〕
40代にこそ効く「ブランド力」
第28回 ブルガリ
「ブルガリ・ブルガリ モンテカルロ」という時計を皮切りに、今まで幾つものブルガリの輝きを愛用してきました。ブルガリを買うときはいつも、お洒落を計算してというよりも、直感で選んできたように思います。
長年ファッション業界にいて、プロのスタイリストとして、お洒落を理論的に考えることも多いのですが、ブルガリに関しては、「好き」という気持ちが先に立ち、それに惹かれた本当の理由は、今になってやっとわかるような気がしています。
無意識のうちに私を捉えたのは、ブルガリが放つパッション。イタリアンジュエラーならではの情熱的な輝きが持つエネルギーを、自分のパワーに変えていくことを求めてきたのだと思います。
私は一見男っぽくサバサバしているように見えますが、実は繊細なところや、可愛いものが好きな少女の部分もある。そういう自分の裏腹な部分を、ブルガリが放つ強い輝きが補って、自信のある自分へと変えてくれるのを望んでいたのかもしれない。そんなふうに思えるようになったのも、いろいろな経験を経て、自分を俯瞰できるこの歳になったからこそかもしれません。今回は、自分に自信を授けてくれるブルガリの輝きをご紹介しますね。
スネークをモチーフにした
ブルガリのアイコンジュエリー
時計「セルペンティ トゥボガス」(SS)62万円 リング「セルペンティ」<上>(PG×ダイヤモンド)72万円、<下>(WG×ダイヤモンド)76万円 バッグ「セルペンティ」(縦12×横17.5×幅7センチ)20万5000円 スカーフ2万2000円/すべてブルガリ(ブルガリ ジャパン)次に欲しいと思っているのが、この「セルペンティ」の時計。
前回も書きましたが、とてもなめらかなつけ心地で気に入っているトゥボガスの技法を用いたブレスレット部分に、スネークをモチーフにしたフェイスは、今持っている時計よりもフェミニンな印象。スネークのモチーフが、自分を守ってくれるような気がします。
構築的なデザインも
ダイヤモンド入りなら華やか
大好きな「ビー・ゼロワン」コレクションの新作。モダンな強さのあるフォルムは、私好みのマニッシュな服にも映えるデザイン。今まではシンプルな地金だけのタイプを選んできましたが、これから買うならダイヤモンドの入った華やかなものを選びたいです。
<写真手前、左から>「ビー・ゼロワン デザイン レジェンド」ネックレス(PG×ダイヤモンド)51万円 リング(PG×ダイヤモンド)48万2000円 <写真奥、左から>「ビー・ゼロワン ロック」ネックレス(PG×ブラックセラミック)33万4000円 リング(YG×ダイヤモンド)73万円 「ビー・ゼロワン」ブレスレット(PG×ダイヤモンド)108万円 スカーフ1万9000円/すべてブルガリ(ブルガリ ジャパン)