世界中に愛されるその秘密 ルイ・ヴィトンのある暮らし 第7回(全14回) 旅にまつわるラゲージからその歴史を始めた「ルイ・ヴィトン」。その後、ファッション、ジュエリー、アートと、常に時代を牽引し、新しいライフスタイル “文化”を作り上げてきました。ルイ・ヴィトンが、なぜこれほど世界中の人々から愛され続けるのか。創業者の生誕200周年を迎え、さらなる進化を続けるその魅力を、パリ特別現地取材を含めご紹介します。
前回の記事はこちら>> それは、ブランドの伝統と革新を体感できる店舗
宝石のように輝く、メゾン ヴァンドーム
ヴァンドーム店の外観一度は訪れたいエレガンスの殿堂
創業者ルイが最初に開店させた店舗に近い、パリの中でも最もラグジュアリーな場所の一つであるヴァンドーム広場に、2017年10月にオープンした「メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドーム」。
ルイ14世時代、ヴェルサイユ宮殿の建築家でもあるジュール=アルドゥアン・マンサールによって設計された8角形の由緒ある広場に建つ歴史的建造物に、建築家ピーター・マリノがメゾンの伝統、歴史とアートを見事に融合させました。
熟練の職人たちが手がけるハイジュエリーコレクションのコーナーを常設。ヴァンドーム広場側の入り口からアクセスできる。ノートルダム寺院に着想を得た1階フロアの市松模様、パリ近郊で切り出された石を壁に使用するなど建物細部へのこだわりもさることながら、22人のアーティストによる33のアート作品の展示も見所。まるでギャラリーのような空間を作り出しています(
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します)。
すべてのジャンルが揃うミュージアムのような空間
創業者のルイ・ヴィトンは、最初の店舗の名刺に「ラペ通りとヴァンドーム広場の近く」と記載していました。広場はブランドにとって象徴的な場所なのです。
ヴァンドーム広場を見下ろすプライベートサロン「アパルトマン」に、カンヌ映画祭で女優が着用したドレスもアートのように飾られている。プライバシーを守りながらルイ・ヴィトンの世界観に浸れる贅沢な空間。アパルトマンへの訪問には問い合わせが必要。皇帝や貴族の住まいだった18世紀の2つの邸宅を合わせたメゾンヴァンドームは、サントノレ通りとヴァンドーム広場からアクセス可能。伝統やサヴォアフェールを感じられるジュエリー、レザーグッズ、プレタポルテ、トラベル&オブジェ・ノマドなどを4フロアで展開しています。
(フォトギャラリーで詳しくご紹介します。) 取材・撮影協力/ルイ・ヴィトン 撮影/武田正彦 取材・文/下田あゆみ
『家庭画報』2023年2月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。