大人気ファッションコラム「迷い世代の服選び」。スタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けしています。毎月の第4週目は、迷い世代のリアルな悩みにずばり答える「教えておおさわさん」のコーナーです。
【お悩み】
20年ぶりに、地元で中学の同窓会があります。今は東京に住んでいるので、皆と会うのは本当に久しぶり。一体どんな格好をしていけばいいでしょうか?
【お答えします】
久しぶりに昔のお友達に会える同窓会、楽しみですね! 私自身も2回経験があります。1度目は、40代半ばで行った女子高の同窓会。2度目は50代を過ぎて行った中学の同窓会です。
2回の同窓会を経験してわかったのは、集まる人が40代か50代では、景色が違うということ。
40代の同窓会は、
華やかで年齢より若めを意識する?40代の時の同窓会は、普段よりも華やかな格好の人がほとんど。ツイードのジャケットにコサージュをつけ、ふわっとしたスカートというような、コンサバなスタイルが主流でした。
私自身は、ランバンのネイビーのシンプルなドレス。背中がオーカンジー素材でシースルーになっているデザインで、少しセクシーかなと思いましたが、女子高だったのでアリかな?と。もしも、男性がいる場だったら、そのデザインは選ばなかったと思います。
皆に共通していたのは、年齢より少し若めの服装だということ。40代だと、見た目もそこまで変わっていないのと、まだまだ女として綺麗に見せたい、見くびられたくないという気持ちがあるような気がしました。
50代の同窓会は「見た目で目立ちたくない人」多数対して、50歳を過ぎてから行った35年ぶりの中学の同窓会は、ほぼ全員普段着で、とにかく地味。
女性はタートルのセーターやブラウスにスカート、男性はワイシャツ+パンツ、セーター+パンツ+ダウンコートといったいで立ち。
私は、幹事だったこともあり、黒子の存在にふさわしくと思い、黒のニットアンサンブル+紺のツイードスカート+ロングブーツというスタイルで行きました。
50代になると、自分がおじさん、おばさんになったということを認めているからか、できるだけ目立ちたくないんですね。華やかな印象の人は一人もいませんでした。
40代なのか50代なのかで装いの感じは変わるかもしれませんが、いずれにせよ、
これ見よがしなスタイルにせず、シンプルにまとめるのがベターです。
人生を頑張ってきた証しとして、ブランドのバッグを持つくらいはアリだと思いますが、いかにもという感じが覗くと嫌みに見えますので、注意して。
でも、私自身、同窓会に出席してつくづく感じたのは、
何を着てきたかなんてことは印象に残らないものだということ。久しぶりにお友達に会えて、積もる話に花を咲かせて。それだけで、嬉しいものなんです。
年をとったのだって、皆同じ。お互いにいたわりあって、年をとるのって素敵だねって笑える場が同窓会。
今のあなたらしい装いで、思いきり楽しんできてください!
●迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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