モードなモノトーンスタイルの若きパリジェンヌに、“黒の極意”を学ぶ
マレ地区のオフィスで働く建築家のシャニさん。パリジェンヌらしい、ちょっぴりスパイスを効かせたモノトーンの装いがクール。 パリ、大人のおしゃれの見本帳 09「黒は万能の色」──。これまでにも幾度となく、幾つもの女性誌で、そんな内容の記事を書いたことがあります。
確かに、着るだけでなんとな〜くおしゃれな空気感が漂う(ような気がする)黒は、ファッションの強い味方であることは違いありません。
でも、無難だからという理由だけでこの色を取り入れても、決して“洗練された黒”にはならないのも、また事実。
“攻めの黒”を教えてくれたシャニさん黒をおしゃれに見せたいなら、“攻め”ポイントを盛り込むべし!ということを、こちらのシャニさんの着こなしを見て、改めて感じました。
マレ地区で出会った彼女は、パリジェンヌらしいモードなモノトーンスタイルが印象的です。
マテリアル違いの黒で、モノトーンに表情を個性的なフォルムのカーディガンに、マニッシュな正統派ジャケットをレイヤードし、スリムのレザーパンツをコーディネート。
質感の異なるアイテムを組み合わせることで、モノトーンの装いが単調にならず、ドラマチックに。
またボトムスにレザーパンツ、目もとにはロックな雰囲気のサングラスを合わせ、ハードさをプラス。
そのスパイスの効いたコーディネートが、“脱・ありきたり”のモノトーンスタイルに仕上げています。
~MEMO~永遠のモノトーンスタイルこそ“攻める”べし!
次回は、抜群のスタイルで黒を涼やかに着こなす女性のファッションをリポートします!6月18日配信予定。
写真/Olivier Leroy
▼パリジェンヌのスナップは下のギャラリーをご覧ください▼
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。