パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住1年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
連載一覧はこちら>> パリジェンヌの着こなしに見る涼やかな黒
季節を先取りしたファッションに身を包んだサラさんは、子供たちの憧れというフランス共和国親衛隊の騎兵隊に所属するエリート。抜群のスタイルとおしゃれな着こなしで、パリの街でも際立っていました。パリ、大人のおしゃれの見本帳 10朝は肌寒いのに、昼間はぐっと気温の上がるフランスの初夏。
移住1年目で、まだこの感覚になじめないでいる私は、朝の気分で決めてしまったややシーズン遅れのコーディネートを、午後になると後悔することが度々あります。
やっぱりファッションは季節よりも少し先駆けているほうが素敵に見えるのは、どこの国でも同じこと。
パリの街で、軽やかに黒を着るサラさんと出会う肌寒さの残るパリの初夏の朝に、涼しげな空気を漂わせていた女性、サラさんのファッションは、オールブラックながら、なんとも夏らしい軽やかな空気感が新鮮でした。
ちなみにフランスでは、夏になるとランジェリーが透けて見えるほどの薄手のブラウスを着ている女性が多数(これ、若い女性に限りません)。
見せることも考慮したランジェリー選びも、肌の露出の増えるこれからの季節のおしゃれに欠かせないポイントです。
小物は思いきり夏気分で、季節を先取り!サラさんの涼やかさの秘訣は、何といっても小物使いでしょう。ブレスレットにサンダルと、彼女の周りだけリゾートの風が漂うほど。
ともにメタリックなカラーを取り入れることで、着こなしにまとまりが生まれています。
小ぶりバッグでシティスタイルを意識して夏が近づくと、ヌーディなペタンコサンダルが席巻するパリの街。一方でバッグは、仕事を持つ女性が多いこともあってか、都会的なムードを感じさせるデザインをチョイスしているのを見かけます。サラさんも然り。 小ぶりなチェーンバッグで、カジュアルスタイルをエレガントにブラッシュアップしているのです。
ちょっとした小物使いで、装いのムードをコントロールするワザ。これからの季節にこそ威力を発揮してくれそうです。
~MEMO~涼しげな素材、リゾート感のある小物遣いが、夏の黒を爽やかに
次回以降、本格的な夏の気配を感じ始めたパリで、サマーファッションをリポート! お楽しみに。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。