パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住1年目のファッションライターが、パリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
連載一覧はこちら>> 日差しの強い真夏こそ、柄で際立つ!
花柄からエスニック柄まで、様々なプリントで溢れるパリの街。パリ、大人のおしゃれの見本帳 14
6月中旬に繰り出したパリの街は30℃を超え、歩くだけで汗が吹き出す暑さに。
2週間前は、朝晩はかなり冷え、冬の名残のような格好をしている人さえいたのに、その日は照りつける強い日差しも手伝って、街は一気に夏モードになっていました。
パリに「プリント旋風」がやってきた!
街の陽気な気分に拍車をかけたのが、道ゆくパリジェンヌたちのファッションです。何しろ、柄物を着ている人が本当にたくさん! 黒やグレー、ベージュに染まる冬のパリとは、全く別の表情です。
今回はいつもと趣向を少し変えて、パリジェンヌをお手本に「柄物コーデ」の秘訣を勉強したいと思います!
法律を専攻する学生のユジェニーさんは、ノスタルジックな小花柄がキュートな、ひざ下ワンピースがお似合い。ワンピースの柄の一色を
バックにもリンク/ユジェニーさん
なかでもフラワープリントのドレス姿の女性がそこここにいて、まるで満開の花に彩られているかのような華やかさでした。その一人がユジェニーさん。
ブルーと赤の花をちりばめた一枚は、開放的な空気に包まれた夏のパリにぴったりマッチ。柄の一色とリンクさせた赤のかごバッグも効いています。
ちなみにパリでは、ひざ下丈やマキシ丈のドレスを着た女性が大多数。風に揺らめく様もドラマチックです。
テアトルのコメディエンヌ(舞台女優)というクレモンティーヌさん。グリーンのストライプドレスと深紅のリップのコントラストが小粋な雰囲気。あえて個性的なグリーンのストライプを
チョイス/クレモンティーヌさん
花柄やドット柄のドレスを着ている女性が多い中、目を引いたのがグリーンのストライプドレスのクレモンティーヌさん。
クラシックなデザインのドレスに、エスニックなピアスやリングで、夏らしい味つけをしていました。
イラストレーターのイゼさんは、黒×プリントパンツで、アーティストらしいモードな柄の着こなしに。プリントパンツで
ボーイッシュにまとめて/イゼさん
一方、個性的なプリントパンツでボーイッシュな夏モードな装いが、イゼさん。黒で統一したTシャツ、「A.P.C.」のバッグ、レザー×コルクサンダルと、軽やかなアフリカンテイストのコットンパンツをシティライクに仕上げています。
私の見た所、夏のパリの女性の足元は、圧倒的にペタンコサンダルかスニーカー。フェミニンスタイルの場合も同様で、足元はかなりカジュアル化しています。
セールでねらうべきはプリントアイテム!?
私も急に柄物が着たくなってクローゼットを見たら、すべての柄物ドレスを東京の実家に置いてきたことに気づき、セールで活気づくパリの街へお買い物ツアーを計画中です。
皆さんもぜひ、プリントアイテムが持つハッピーな力を借りて、夏ならではのおしゃれをお楽しみください!
~MEMO~
夏の柄物は色で遊ぶべし!
さて、次回はおしゃれ大好きな仲良し親娘を2週にわたりお届けします。7月30日配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。