パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
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多くのファッションブランドがオフィスを構えるサンジェルマンの裏通り、さりげなくお洒落な空気を漂わせるローランスさんを発見! パリ、大人のおしゃれの見本帳 27
よく「ベーシックアイテムをセンスよく着こなせてこそ、真のお洒落」といいます。それはデザイン選びよりも、自分に合ったバランスを熟知し、客観的にファッションを見ることができる“感性”なのだと、パリの街でお洒落な人たちを見るたびに感じる今日この頃。そういえば学生の頃、みんな同じ制服を着ているのに、なぜかお洒落に見える子とそうでない子がいるなぁ、と思ったのも、きっと“感性”の違いなのだと思うのです。
特にジャケット×デニムといった超王道スタイルでは、その違いが顕著! パリの街でも、もちろん定番のコーディネートですが、声をかけたくなる人とそうでない人は、やはりバランスの違いが。そんな王道スタイルながら、走り寄って声をかけてしまったのが、こちらのローランスさん。
上質&抑えた色使いでシックに
やや細身の黒のテーラードジャケットにスリムラインのデニムをコーディネート。バッグ、ベルト、ブーツのレザー小物はブラウンで統一し、色数を抑えることで全体にまとまりが生まれています。きめ細かなジャケットの質感や人気ブランド「タミー&ベンジャミン」のバッグで、シンプルながらラグジュアリーを感じさせるところも、大人ならではの着こなし。
ストールのボリューム巻き&華奢アクセで“今”の空気感を
軸となるアイテム選びはもちろん、小物の効かせ方も素敵な彼女。さすがファッションのプロです。首回りのストールはボリュームの出る巻き方に、一方アクセサリーは華奢なデザインを選んで、重くなりがちな冬のコーディネートに軽やかさをプラス。この小物使いに今らしさが薫ります。
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【ストールの巻き方】複雑そうで簡単!学生っぽくならない大人のぐるぐる巻き年齢を重ねるほどに、ローランスさんのような王道アイテムで際立つ“上質ベーシック”に心惹かれるようになってきた、40代の私です。
MEMO
厳選の上質アイテム投入で王道スタイルに洗練を!
次回は、再びお洒落な家族シリーズ第4弾をお届けします。12月10日配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。