パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
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銀行員のセリーヌさん(左)は、休日に母親のフランソワーズさん(右)と仲良くお買い物。セリーヌさんのお買い物エリアは若者に人気の北マレ、フランソワーズさんはリュクスなサンジェルマン界隈がお好きだそう。パリ、大人のおしゃれの見本帳 28
パリの街で突撃取材を半年以上重ね、お洒落な母娘を嗅ぎつけるスキルが身についてきた私。ナチュラルながらどこかコケティッシュな雰囲気の娘のセリーヌさんと、大胆な色使いからお洒落の経験値を重ねた大人のオーラがプンプン漂うフランソワーズさんに、即座に私の“お洒落嗅覚センサー”が作動! まさにそれぞれの世代を代表するような“パリジェンヌスタイル”です。
母娘でありながら、まったく違った好みをお持ちのお2人。それでいて上質で品のよさが溢れているという共通点は、長く生活を共にしてきた家族だからこそですね。
肩の力を抜いたシックが今の気分
ナチュラル&シンプル派のスタイルが“今のパリ”の空気を感じさせる娘のセリーヌさんの装い。肌触りの良さそうなボリュームストールや、ストラップなどディテールのデザインにひとクセあるトレンチなど、コーディネートはシンプルながら随所にこだわりが。バッグはパリジェンヌに人気の「ジェローム・ドレフュス」をチョイス。パリっ子たちに愛されるベージュと黒でシックにまとめています。
色使いに美的センスを感じるパリマダムのお洒落
母親のフランソワーズさんは、何より色使いと小物使いに個性を感じさせます。まず目を引いたのが、鮮やかなオレンジのフェルトハットとニットトップス。それに調和するストールや靴など、オレンジをキーカラーにアースカラーとのコンビネーションで、豊潤なカラーコーディネートに。
そして思わず見とれてしまったのが、贅沢なジュエリー使い。手元には「ブシュロン」の「セルパンボエム」のリングをはじめ、ラグジュアリーなジュエリーが。
本当にいいものを、これ見よがしでなく自分らしく着こなせてこそ、大人のお洒落なのだなぁ、と2人の装いから感じたファッションウォッチングでした。
MEMO
いいものを自分色に着こなしてこそ大人のお洒落
次回は、秋から冬に街で引き立つ、寒い季節の効かせ色にフォーカス! 12月下旬配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。