パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住2年目のファッションライターがパリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
連載一覧はこちら>> 全身ベージュトーンで叶えるリッチなエレガンス
サンジェルマン界隈にお住いのアンヌ=マリーさんは弁護士。さすが6区にお住いのマダム、隅々までラグジュアリーな薫りが漂います。パリ、大人のおしゃれの見本帳 32
この連載でファッションスナップをしていてしみじみ思うのは、パリは「大人が似合う街」であるということ。もちろん、老若男女、国籍を問わず楽しめる街ですが、人生を心ゆくまで楽しんでいそうな素敵な先輩マダムのなんと多いこと! その雰囲気は彼女たちの服装に表れています。
弁護士のアンヌ=マリーさんは、私がその佇まいに心惹かれたそんな先輩マダム。ベージュトーンでまとめた上質な休日スタイルが、とてもエレガントで、ナチュラルで格好いいのです!
キャメルコートの品の良さは上質さで決まる
大人の女性なら1着は持っておきたい、気品に満ちた女らしさが薫る永遠のベーシックアイテム、キャメル色のコート。アンヌ=マリーさんが選んだのは、一目で上質さが見て取れる滑らかなカシミヤウール。やや長めのふくらはぎまでまで届く丈感と相まって、大人の余裕が薫ります。赤みの強すぎない落ち着いたキャメルの色合いも絶妙!
またその色になじむ明るいブラウンのレザーバッグを斜め掛けして、休日らしいカジュアルさを演出しています。
足元は、人気ブランドのスニーカーでこなれ感を
そしてアンヌ=マリーさんのスタイルが好感度の高さを感じさせるのには、足元にもポイントが。若い世代からも圧倒的な人気を誇る「アディダス」のスニーカーを取り入れることで、着こなし全体をフレッシュに。
顔まわりに華やか色をプラス
ベージュトーンだけでは、なんだか装いが締まらない、とお悩みの方は、アンヌ=マリーさんのように小物に“効かせ色”を選ぶのもオススメです。
彼女は、個性的なキャッツアイ形フレームのメガネとレオパード&ベルトモチーフのストールでベーシックカラーコーデをぐっと引き締めて。メガネのテンプルのグリーンとスニーカーのグリーンをリンクさせるなど、さりげないカラーコーディネートも効いています。
年齢を重ねるほどに心惹かれるキャメルカラーのコート。新たに手に入れるなら、いつまでも素敵に着こなせる一着を選びたいですね。
MEMO
上質キャメルコートさえあれば、真冬のお洒落が瞬時に決まる!
次回はファッション業界で活躍する感度の高いモデルならではの着こなしに注目! 1月28日配信予定。
写真/Olivier Leroy
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ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター
『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。2019年夏、ついに憧れのブルゴーニュに家を購入! 夢は夫とともにB&Bを営むこと。同サイトで、パリの第一線で活躍する日本人のルポルタージュ「
美を紡ぐ人々」、行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を連載中。