力強さと柔らかさを湛えた、心を揺さぶる圧倒的な煌めき
虹色に輝くカラーダイヤモンドのコレクションは、ギリシャ神話に登場する虹の女神「イリス」の名を冠して。“ザ グラフ イリス”リング左上から・(Pt×YG×ファンシーヴィヴィッドイエローオレンジダイヤモンド2.02ct×ダイヤモンド)4760万円 (Pt×ファンシーヴィヴィッドブルーダイヤモンド2.41ct×ダイヤモンド)※価格はお問い合わせください。(Pt×ファンシーヴィヴィッドオレンジイエローダイヤモンド0.55ct×ファンシーグレーブルーダイヤモンド0.53ct×ファンシーディープピンクダイヤモンド0.51ct×ダイヤモンド)1億250万円 (Pt×PG×ファンシーヴィヴィッドパープリッシュピンクダイヤモンド2.02ct×ダイヤモンド)※価格はお問い合わせください。(WG×ファンシーライトブルーグリーンダイヤモンド0.47ct×ダイヤモンド)1540万円/すべてグラフ ●お問い合わせ/グラフダイヤモンズジャパン TEL:03(6267)0811群を抜いたコレクションは圧巻のひと言
解説/山口 遼(宝石史研究家)
この連載ももう10年近くなりますが、「じゃんじゃん」といえるページはこれが初めてかもしれません。ダイヤモンドの色石化というのは今までも何度も書いてきましたが、今回はちょっとレベルが違います。
「グラフ」が総力をあげて日本に持ってきたカラーダイヤモンドの指輪約70点の中から、特別に選んだ5本を紹介します。ブルー、ピンク、オレンジ、グリーン……いずれも稀に見る純粋な色のもの。
特に中央にあるブルーは素晴らしい。普通はこれくらいの大きさの石になりますと、グレーやら薄い黒やらが混じってくるのですが、これほどまでに透きとおった濃いブルーは、見事としかいいようがありません。
ダイヤモンドに色がつく理由はいろいろとあります。ホウ素や窒素などの不純物が混じる、できる過程で放射能を浴びる、原子構造の歪みで特定の色が残るなど、さまざまですが、そんなことはまあ、どうでもよくなりますね。とにかく美しい。色の美しさにダイヤモンド特有の煌めきが加わるのですから、普通の色石などよりもはるかに美しい。
一般の宝石店なら、こうしたダイヤモンドを一生に一個でも扱えるかどうかでしょう。それを70本もあっさりと揃えて見せてくれるのがグラフです。
世界のジュエラーの中でも新しい宝石店ですが、ダイヤモンドの王様と呼ばれる所以をしみじみと実感できるコレクションです。私も、久々にちょっと興奮しました。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2021年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。