胸もとを個性豊かな煌めきで彩るアニマルモチーフ
アニマル柄がデコルテにふわっと浮かび上がるような、個性溢れるデザインを、肌なじみのいいカラーダイヤモンドで品よく仕上げています。装いの主役となる成熟した輝きで、周囲の視線を集めます。ネックレス(YG×イエローダイヤモンド×ブラウンダイヤモンド×オレンジダイヤモンド×ブラックダイヤモンド)6518万6000円/ショパール ●お問い合わせ/ショパール ジャパン プレス TEL:03(5524)8922日本人の心に響く色とデザイン
解説/山口 遼(宝石史研究家)
どうもダイヤモンドの色石化はとどまるところを知らないようです。今月のショパールの新作は、カラーダイヤモンドのネックレスです。またカラーダイヤモンドですかなどといわないでください。
使われている色が全く違います。ブルーやピンク、グリーンなどのダイヤモンドはまったく用いず、無色のダイヤモンドも一個もない。イエロー、ブラウン、オレンジ、そしてブラックという、なんともシックな色合いのダイヤモンドだけを使っています。
色についての好みは国民性がよく出ます。赤、青、緑といった原色系の明るく派手な色合いは、西欧や中国では好まれますが、日本人の場合には、そこにいわゆる落ち着いた渋い色合いのものが大きな割合で入ってくるのです。そういう意味で、このネックレスに使われている色合いは、まさに日本人の好みにぴったりと合うものです。
主にへの字形や四角、三角といったパーツの中央に黒いダイヤモンドをセットし、その周りをイエローダイヤモンドで囲み、さらにブラウンやオレンジのラウンドブリリアントカットダイヤモンドをちりばめている。なんとも個性的な模様を作っています。
ショパールは豹柄を基本にしたデザインと教えてくれましたが、日本人から見れば、これは京都あたりの古寺の石畳を思う方も多いのではないでしょうか。デザインといい色合いといい、趣があって、全く日本人好みの名作です。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2021年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。