清涼感のある色合いと軽やかなデザイン
ピアジェのジュエリーのインスピレーションソースであるバラは、イヴ・ピアジェの情熱の賜物。バラを愛してやまなかった彼は、バラの保護やバラ園の修復に尽力するとともに、美しいバラのジュエリーをこの世に生み出してきました。白とイエローが織り成す新作のネックレスは、インターチェンジャブルなデザインと軽やかな輝きで私たちを魅了します。ネックレス(WG×イエローサファイア約10.14ct×ダイヤモンド×イエローダイヤモンド)3432万円/ピアジェ ●お問い合わせ/ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874アイコンの背景にある情熱を想う
解説/山口 遼(宝石史研究家)
以前にも書きましたが、どの海外ブランドにも、このデザインならあのブランドといえるアイコンのようなものがあります。「ピアジェ」の場合にはバラがそれにあたるでしょう。
それも普通のバラではない。ピアジェの名前を正式に冠したバラ「イヴ・ピアジェ ローズ」は、同社の4代目会長であるイヴ・ピアジェのバラに対する情熱と功績をたたえて名付けられたもので、濃く鮮やかなピンク色のバラです。
今回ご紹介するジュエリーは、それをデザインのテーマにした「ピアジェ ローズ」コレクションの最新作です。
比較的シンプルなデザインのネックレスの中央にバラの花をセットし、そこから大きくドレープしたダイヤモンドのラインを下げています。このダイヤモンドのラインは取り外し、独立したネックレスやブレスレットとしても使えます。
バラの花は中央のイエローダイヤモンドの周りに、びっしりとダイヤモンドを埋め込んだパヴェ。ダイヤモンドとイエローサファイア、イエローダイヤモンドを取り混ぜて使っており、極めて品のいいオーソドックスな色合いです。
広く知られた自社のアイコンを最大限に利用し、軽やかにデザインをアップデートさせた、見事なジュエリーといえます。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2022年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。