極めて高品質な真珠だけが持つ圧倒的な存在感
九十九島で2021年12月に浜揚げされたあこや真珠のうち、色や照りが最上級で傷の少ない稀少な真珠を厳選。最高峰の一本には、生産から自社で一貫して手がけるブランドのクオリティとクラフツマンシップが見て取れます。ローズカットダイヤモンドとラウンドブリリアントカットダイヤモンドのクラスプも印象的。クラスプはプラチナ素材のものもあります。ネックレス「ザ クインテッセンスオブ パール」(YG×あこや真珠8.5ミリ×ダイヤモンド)748万円/TASAKI ●お問い合わせ/TASAKI TEL:0120-111-446優れた真珠の条件を見事に満たした逸品
解説/山口 遼(宝石史研究家)
堂々としたあこや真珠のネックレスは、稀に見る見事なもの。「TASAKI」の「ザ クインテッセンス オブ パール」──その年の最高峰の真珠を厳選した、パールジュエリーの最新作です。大きさは8.5ミリ、合計48個の真珠を連ねています。おそらく最近のあこやの養殖状況から見ても、約1年半はかかっているものだと思います。
世界中の海で真珠は採れますが、いわゆる真珠光沢と呼ばれる、薄いピンク色の半透明の光沢が最も美しいのは、日本のあこやです。あこやという貝は、亜種まで入れますと日本の沿岸から遠くはアラビア半島にまで生息していますが、こうした光沢はとにかく日本のものが群を抜いています。
このネックレスはTASAKIが数十年前に生産を始めた長崎県の九十九島で養殖したもの。できるだけ丸くて、表面に傷がなく、光沢が強いという優れた真珠の条件を完璧に満たしています。
日本の女性にとってあこや真珠のネックレスは最も身近なジュエリーで、多くの方が1、2本はお持ちになっているでしょう。しかしその正しい着け方となるといささか怪しい。長さが問題なのです。
特にこのネックレスのように首まわりにぴったり沿うチョーカータイプは、首の前の部分が1センチ下がっただけでも美しくない。正確に自分に合った長さを調節してもらうことが大事です。この見事なネックレスに出会える女性は幸せですね。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。