唯一無二の輝きを手もとで愛でる
「アイユール ――(ここではない何処か)」をテーマにしたハイジュエリーコレクションは、他にはない煌めきに夢と想像の世界が広がります。愛らしい表情のリングに心癒やされて。左・ガゼルリング(PG×ダイヤモンド・センター2.15ct×オニキス)6336万円 右・ルウ リング(Pt×WG×ダイヤモンド×グレーダイヤモンド×オニキス×メテオライト)3154万8000円/ともにブシュロン ●お問い合わせ/ブシュロン クライアントサービス TEL:0120-230-441とてもユニークで心癒やされるデザインの力
解説/山口 遼(宝石史研究家)
「ここではない何処か」をテーマにした「ブシュロン」の最新作は、空想の旅から想を得た5つの世界を表現しています。この指輪2点も、現実と空想を組み合わせてデザインされたものです。
動物をテーマにしたジュエリーはあまり珍しくはないのですが、この指輪2点はとても面白いですね。ツノだけを見ると羊にも鹿にも見える左は、額の真ん中に大きなヘプタゴンカットのダイヤモンドを載せています。全身ダイヤモンドのパヴェ、側面のバゲットのカーブも極めて見事です。
右はオオカミの頭をデザインしたものですが、2本の指にまたがるデザインで、ダイヤモンドの毛並みが美しい。隙間なくダイヤモンドを埋め込んだ作りで、さらにユニークなのは頭部のグレーの部分。これ、なんと隕石を用いたものだそうです。マットで独特の質感があります。それにしても面白いじゃないですか、天空から降ってきた隕石が手もとを飾るというのは。私も60年近くジュエリーを見てきましたが、隕石のハイジュエリーというのは初めてです。
今、ペットがブームだそうですが、こんな守り神のようなジュエリーをペットのように愛でるのもいいものです。ブシュロンの革新性とデザイン力には定評がありますが、この指輪2点には、ジュエリーの可能性と新しさを感じます。
表示価格はすべて税込みです。
撮影/栗本 光
『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。