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威風堂々、最高の石を揃えた「ハリー・ウィンストン」のダイヤモンドリング

2023.02.22

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ジュエリー見聞録

ハリー・ウィンストン

ハリー・ウィンストンらしいデザインと輝きを楽しむ
10ctを超える大きさに、最高のカラーグレード。まわりのダイヤモンドと相まって、まばゆいばかりの煌めきを放つリング。地金がほとんど見えないクラスターセッティングで、ダイヤモンドの魅力を余すところなく堪能できます。リング「クラスター」(Pt×ダイヤモンド・センター約10.61ct)3億371万円(参考価格。※ネックレス、イヤリング、ブレスレットとセット販売)/ハリー・ウィンストン ●お問い合わせ/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション TEL:0120-346-376

難易度の高いダイヤモンドのクラスター


解説/山口 遼(宝石史研究家)


ジュエリーの用語の中に、クラスターリングという言葉があります。元々は植物のブドウやフジの花のような房を意味する言葉で、宝石をブドウの房のようにたくさん密集させて使ったデザインの指輪のことをいいます。

この「ハリー・ウィンストン」のリングは、10カラット超のペアシェイプのダイヤモンドを中心に、いろいろなカット、サイズのダイヤモンドを取り巻きにした、典型的なクラスターリングです。

ハリー・ウィンストンはどちらかといえば、素晴らしい宝石、特にダイヤモンドの場合には威風堂々という表現がぴったりな大きな石を据えたものが多いのですが、このようにまわりに小粒のダイヤモンドがあることで、中心の石の大きさがさらに引き立ちますね。

ハリー・ウィンストン

ダイヤモンドだけでクラスターリングをつくる場合、厄介なことが一つあります。中心にセットするダイヤモンドのカラーのグレードに、まわりのダイヤモンドのカラーを合わせる必要があるのです。

カラーというのは、一つだけなら普通の人にはまず区別がつきません。ですが隣同士でビッシリと並ぶと、微妙な色の違いが見えてくるのです。

ではこの指輪、センターストーンはどんな色なのかといいますと、カラーは最高のDです。となれば、まわりの石もDカラーレベルの最高峰でなくてはならない。それをあっさりとやっているところは、見事としかいいようがありません。
撮影/栗本 光

『家庭画報』2023年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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