紅茶の産地といえばインドやスリランカなど海外のイメージがありますが、この数十年、日本各地で紅茶の生産が活発に行われるようになりました。単に海外品種を日本で生育させるのではなく、日本独特の気候や作り手の工夫を生かして国産ならではの味わいを編み出しています。 静岡市丸子に広がる茶畑。摘み取る日が一日違うだけでも風味に大きな違いが出るため、摘み取りのタイミングを見極めることが重要。
さまざまな「和紅茶」が楽しまれているなか、国産紅茶の発祥の地といわれる静岡市・丸子で見つけたのは「べにふうき」。一度は紅茶の生産が途絶えていたこの地で生産を復活させた村松二六さんが、平成5年に生み出した日本の紅茶品種です。