3.フォーシーズンズホテル京都
歴史ある日本庭園の美しさを堪能する「フォーシーズンズホテル京都」の「レジデンシャルスイート」はまるで自宅のようにゆったりとくつろげる広々とした客室。キッチンや洗濯乾燥機を備えるのみならず、宿泊者限定の特典もこの部屋の魅力です。
客室「1ベッドルームホテルレジデンス ガーデンビュー」。送迎やウェルカムシャンパンのほか、スパでのトリートメント時間を延長できる特典も。スパルームにはホテルの日本庭園「積翠園」の草木があしらわれ、庭園の四季を感じることができます。
積翠園は、平安時代末期に平重盛の別邸「小松殿」の園地として作庭された名庭です。舟遊びをはじめ、花見や茶会など、雅やかな行事が行われていたと伝えられています。
池のほとりにあるのは、数寄屋造りの建築様式を取り入れた建物。中はラウンジと茶室に分かれ、日中は抹茶とオリジナルの和菓子が、夜は日本酒やシャンパンが楽しめます。800年を超える庭園の歴史に思いをはせながら、ここだけの体験を満喫しましょう。
夕暮れの庭園散策には提灯の貸し出しも。やわらかい光に包まれてそぞろ歩けば、まるでタイムスリップしたようなひとときを楽しむことができます。
※詳細は記事末のフォトギャラリーからご覧ください。 4.星のや東京
朝焼けを眺めながら炬燵舟で味わうあんこう鍋かつて武士の町として栄えた東京・大手町に建つ「星のや東京」。伝統の建築様式を大切にした現代的な畳の客室では、畳に映る江戸小紋の陰影を眺めながら、くつろぎのひとときを過ごせます。
客室「百合」。物資や人を運ぶために水路が整備され、水運が発達した江戸の町。水路を中心に問屋や市場が生まれ、四季折々の風景を舟から眺める「舟あそび」も親しまれていたといいます。
「東京・朝鍋舟あそび」は、朝の澄み渡る空気の中、炬燵舟(こたつぶね)で暖をとりながらあんこう鍋を楽しむことができるアクティビティ。
早朝に勝どき橋から出航し、浜離宮恩賜庭園や高層ビルを望みながらレインボーブリッジまで向かいます。朝焼けに向かってゆったりと進む船からは、越冬のため飛来した冬鳥の群れが。公共桟橋が開く前のこの時間は、他の船がほとんどいないため、景色を独占しやすい時間帯でもあるのです。
船上で味わうあんこう鍋は、天保元年(1830年)創業のあんこう料理専門店「いせ源」のもの。江戸時代から続く一子相伝の割り下で煮立てた逸品です。鍋に合わせるのは、都内の3つの酒蔵の日本酒。冬空のもとで飲む熱燗は格別です。
アクティビティの後には、地下1500メートルから湧き出る大手町温泉での入浴がおすすめ。露天風呂では、吹き抜けの天井から都会の空の移ろいを眺められます。
※詳細は記事末のフォトギャラリーからご覧ください。 5.星のや京都
幻想的な風景の中で、京都の伝統文化に触れる京都・嵐山に建つ水辺の私邸「星のや京都」。全室リバービューの客室では、随所に散りばめられた伝統の技や雅に触れながら、平安貴族が愛でた風光明媚な嵐峡の風景を楽しむことができます。
客室「月橋ツイン」。窓の外には大堰川や小倉山が広がる。そしてこの冬は日本庭園「奥の庭」が、幻想的な風景に包まれます。
手まり作家・布 仁美(ぬの・ひとみ)さんが手がける手まりには厄除けや招福の意味がある模様が浮かび上がる。手まりを模した灯りが並ぶ夕暮れ時の庭園で抹茶と和菓子を楽しむ「星のや手まり茶会」。
茶会で供される抹茶は、京都・宇治の「利招園茶舗」が星のや京都のために茶葉を厳選し挽いたもの。和菓子は、1803年創業の京菓子司「亀屋良長」が手まりをモチーフに作った上用饅頭です。
せいろで蒸され、温かな状態で味わえる。ほのかに立つ甘い香りと柔らかな口あたりにほっこり。茶席では武者小路千家(むしゃこうじせんけ)の家元教授が見立てた茶道具を使います。抹茶椀は清水焼・利昇窯(りしょうがま)3代目の加藤利昇さんが手がけた星のや京都オリジナルの逸品。京都ならではの伝統や文化に触れる、豊かな時間が流れます。
毎週土曜日と日曜日には琴の生演奏も。しんとした冬の奥の庭に、ぬくもりあるやわらかな音色が響く、雅なひとときを味わえます。
※詳細は記事末のフォトギャラリーからご覧ください。