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“歯周病のなりやすさ”は予測ができる!「歯科ドック」はどんな人におすすめ?

2022.11.02

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【どんな検査?何がわかる?】
虫歯や歯周病の有無だけでなく、将来的なリスク、歯のケアがうまくできているかを確認


歯科ドック

自分の歯を長く保ち、オーラルフレイルを避けるには、歯を失う主な原因である虫歯、歯周病、歯の破折を防ぐ必要があります。


歯周病では歯肉と歯の間のすき間(ポケット)が深くなり、細菌の塊である歯垢(プラーク)がたまります。プラークが石灰化して歯石となると歯周病がさらに悪化します。そして、歯肉が後退していきます。歯科健診やドックではこのポケットの深さを測り、歯石がついていないか、歯周病による出血がないかをチェックします。

また、オーラルケアが適切にできているかも確認します。染め出し液を使い、ブラッシングできていない部分を見えるようにし、歯ブラシの当て方をチェックします。

「せっかくオーラルケアを丁寧にしているのに、それがかえって歯や歯肉を傷めることがあります。極端な例ですが、不適切なブラッシングや自己流の歯肉マッサージを毎日繰り返すことで歯肉が下がり、歯根が先端まで露出してしまったかたもいらっしゃいます。ご自身に合った適切なケア方法を知ることが大切です」。

虫歯や歯周病、歯の破折のリスクを高める嚙み合わせの悪さ、頻繁な食いしばりや歯ぎしりもチェックできます。

「食いしばりや歯ぎしりで歯の表面が削られてエナメル質が薄くなると虫歯になりやすくなります。さらに過剰な力が歯、歯肉や歯槽骨、あごの骨にかかると歯の破折や歯周病、顎関節症の悪化を招きます。自分の歯の嚙み合わせ、嚙み方の癖、現在の嚙む力を知り、場合によって矯正していくことは重要なのです」

口腔内細菌の検査や唾液、口臭の検査が含まれる場合も


歯科ドックによっては、虫歯や歯周病の原因である細菌の量や種類を調べられます。「細菌の遺伝子検査(PCR検査)で虫歯や歯周病のなりやすさの予測が可能です。例えば、このかたは虫歯になりにくいけれど、歯周病のリスクは高めというように、お口の個性がわかるのです。それによってオーラルケアや治療の計画をオーダーメイド化できます」。

咀嚼、飲み込み、発音、味覚などに重要な唾液について調べる場合もあります。「当院では、どれくらいの量の唾液が出るかの検査も行っています。唾液が極端に少ないドライマウスは、加齢や嚙む力の低下のほかに、薬の副作用、ベーチェット病やシェーグレン症候群といった膠原病など、全身の状態が関係している可能性があります」。

コロナ禍でマスクを長くつけていることで自分の口臭が気になるようになった人もいるかもしれません。歯科によっては健診やドックで口臭のチェックを実施しているところもあります。

発見できる主な病気


●う歯(虫歯)
●歯周病
●顎関節症
●嚙み方の癖
●嚙む能力の低下
●歯の磨き残し・磨きすぎなどケアのチェック
取材・文 小島あゆみ 撮影 田中 雅、柳原久子、本誌・大見謝星斗、伏見早織 イラスト 岡部哲郎
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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