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猫と少女と軽井沢「軽井沢安東美術館」の輝き。軽井沢の新名所へ!

2022.12.01

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「私たちの家」にお客様をお招きし、ゆったりと滞在して頂き、誰もが心を癒やされ、救われる空間に――
美術館建設コンセプト


軽井沢安東美術館の輝き
『魅せられたる河』よりヴァンドーム広場
ルネ・エロン・ド・ヴィルフォス著 ベルナール・クライン 1951年刊行 ©Foundation Foujita/ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2022 E4903


『魅せられたる河』はパリのフォーブール・サン゠トノレに関する315部限定の本で、藤田によるカラーエッチングとエッチング、エッチングに手彩色を施した挿画が入った豪華大型本。「ヴァンドーム広場」は挿画の一枚。コレクター安東さんが初めて買い求めた藤田作品はまさにこれである。

蒐集が加速していった理由を

「作品だけでなく、藤田の人生にも興味を持ったことが大きかった」

と安東さんは語ります。金融マンとして多くの荒波、修羅場を潜り抜けてきた自らの半生と、時代に翻弄された藤田の激動の人生とが、どこかシンクロしたのでしょう。

軽井沢安東美術館は、安東泰志という一人のコレクターの「眼」を通して蒐められた作品とともに、藤田への愛で満たされた聖地ともいうべき場所。東京の安東邸を再現するコンセプトで構成された展示室は緑や黄、青、赤の壁紙で特徴づけられ、それぞれ初期の作品から乳白色の裸婦、メキシコなどアメリカ大陸を旅した時代と日本での画業、ふたたび渡仏してからの作品群、コレクションの中核をなす猫や少女たちが、掛けられています。

まるで安東夫妻の自宅に招かれたかのような心地よさを感じながら、ゆっくりと、心ゆくまで藤田の作品を鑑賞することができます。

蒐集の出発点となったかわいい猫と少女たちを中心に、初期のものから晩年の宗教画まで藤田嗣治の作品を網羅したかつてない美術館。心が幸せに満たされるひとときを過ごすことができます。軽井沢で必見の新名所です。

軽井沢安東美術館の輝き

画業にとどまらず藤田が情熱をかたむけた手仕事。

青と白のスープポット
1949年頃 陶器 14.5×径24.5cm ©Foundation Foujita/ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2022 E4903

Information

軽井沢安東美術館

〒389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10

  • 藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品だけを展示する初めての個人美術館。コレクター安東泰志の「眼」を通して蒐められた約180点の作品が収蔵されている。蒐集の出発点となった「猫」と「少女」の絵を中心に、初期のものから晩年の宗教画まで広範に作品を網羅し展示するかつてない美術館だ。

この特集の掲載号 『家庭画報』2022年12月号

『家庭画報』2022年12月号







2022年12月1日発売の『家庭画報』2023年1月号(通常サイズ版)には、【綴じ込み付録 藤田嗣治(レオナール・フジタ) 猫のマルチクロス】が付いています。

※マルチクロスは2種類の絵柄のうちどちらか1枚が付属します。絵柄はお選びいただけません。
※プレミアムライト版には付きません。
『家庭画報2023年1月号』の詳細はこちらから>>


【好評発売中】藤田嗣治 安東コレクションの輝き
エコール・ド・パリの代表的な画家・藤田嗣治。この本は軽井沢安東美術館に収蔵されている作品を網羅したいわば“誌上美術館”。かわいい「猫」そして「少女」たち、必見の作品ばかりです。 定価:本体2,900円+税 ISBN978-4-418-22222-3
撮影/本誌・坂本正行 企画協力/軽井沢安東美術館、キュレイターズ ©Fondation Foujita/ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2022 E4903
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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