さらに新しい試みとして、一昨年からは「A.A.I.R.P(Awagami Artist in residence program)」が始動。年に一度、国内外のアーティストを工房へ招聘し、阿波和紙を使用した創作と発表の機会を提供するプロジェクトで、職人や地元の人々が一丸となり、アーティストと積極的に交流しながら、阿波和紙の歴史と魅力を発信しています。
古くからの和紙原料の一つである楮。製品によって生産地を使い分けているが、写真は自家栽培のもの。
アーティストたちは、地元の小学校で阿波和紙を使ったアートの授業を行い、子どもとの交流を楽しんだ。アーティストと地域住民との交流は「A.A.I.R.P」の目的の一つ。
約50日間の滞在中に、阿波和紙を使った作品を製作し、その展覧会を開催する。アメリカ人のリシェルさんは、航空写真で見た吉野川市の様子をパルプペインティングで表現した。
Information
阿波和紙伝統産業会館
徳島県吉野川市山川町字川東141
表示価格はすべて税抜きです。
「家庭画報」2018年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。