連載「迷い世代の服選び」 スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムを紹介する連載。今回は、新しい年に向けて新調したいお財布をフィーチャー。洗練された大人が選ぶアイテムとは？
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新年に合わせて新調したい洗練財布
2024年の元日は、天赦日と一粒万倍日という2つの吉日が重なった最強の開運日。この日は金運が高まるので、新しいお財布を使い始めるのにもいい日なのだそうです。私も「これは絶対にお財布を替えなければ！」と、早々にパイソンの型押し素材の長財布を手に入れました。
お財布は毎日手にするものだからこそ、その人の好みが如実に表れるように思います。例えば、マニッシュな服を着ている女性のバッグから出てきたお財布が、キラキラのモチーフがついたピンクのものだったとしたら「あら？ 実は可愛いものがお好きなのかしら？」と、その方の意外な一面を見たような気持ちになります。
お財布は「対外的」なものではないからこそ、自分の好みを追求してほしいアイテム。私はよく着る洋服の延長線上にあるネイビーやグレーのお財布を選ぶことが多く、バッグから出したときにコーディネートとなじむ色やデザインであることを重視しています。
今回は、元日に向けて新調したい「大人に似合うウォレット」を中心に、魅力的な革小物たちを紹介しようと思います。
今、改めて手にしたい進化したモノグラムモチーフ
1長財布（縦10.5×横19.5×厚さ2.5cm）12万5400円 2カードケース（縦8×横12×厚さ0.8cm）6万6000円 3フォンケース（縦15.1×横7.5×厚さ1.4cm）6万1600円 4、5チャーム各11万7700円 6キーホルダー（縦5.5×横10.5×厚さ1cm）7万2600円 7長財布（縦10.5×横19.5×厚さ2.5cm）20万2400円／すべてルイ・ヴィトン（ルイ・ヴィトン クライアントサービス）
最近、改めていいなと思っているのが、ルイ・ヴィトンのモノグラムモチーフ。若い頃から愛用してきましたが、いろいろなアレンジが加わりフレッシュに進化しているのを見て、「また持ちたい！」とマイブームが再燃。特に気になっているのは、モノグラムを“遊んだ”変化球デザインのもの。
1、2は人気マスコット「ヴィヴィエンヌ」が描かれたチャーミングなデザインに一目惚れし、私も「欲しい！」と思いました。6、7はカーフにパーフォレーション（穴飾り）で施したモノグラムフラワーとLVシグネチャーが個性を添えるシックなカラーリングが素敵で、グレー好きの私の心に刺さりました。時代を経てなお新鮮に見えるルイ・ヴィトンのクリエイションを目のあたりにするたび、トップメゾンの力を思い知らされます。
洗練された大人に映える、シックな色合い＆メタリック
1二つ折り財布（縦10.5×横12.2×厚さ3cm）11万5500円 2チャーム（縦6.5×横11×マチ3.5cm、ロングチェーン付き）11万5500円 3キーチャーム（長さ25.5cm）5万7200円 4カードケース（縦11×横11×厚さ2cm）7万4800円 5カード＆コインケース（縦8×横10×厚さ2.5cm）5万9400円 6三つ折り財布（縦8×横10×厚さ4cm）7万7000円／すべてフェンディ（フェンディ ジャパン）
大人に似合うシックな色合いのアイテムが揃っているのがフェンディ。今季の新作は、「FF」ロゴのモチーフがエンボス加工されたデザインや、メタリックカラーのものに惹かれます。普段は長財布派の私ですが、ミニバッグのとき用に三つ折りタイプが欲しいので、6のメタリックグリーンの財布は使いやすそうで素敵だなと思っています。
心地いいレザーの質感はさすが！ 長く愛用できるイントレチャート
1ポーチ（縦10.5×横16.5×マチ9cm）11万円 2コインケース（縦5.6×横9.5×マチ5.6cm）10万4500円 3二つ折り財布（縦11.5×横9×厚さ1cm）9万7900円 4二つ折り財布（縦11.5×横9×厚さ1cm）8万5800円 5長財布（縦19×横11.4×厚さ2cm）13万2000円※日本限定色／すべてボッテガ・ヴェネタ（ボッテガ・ヴェネタ ジャパン）
約2年に1度替えている私の「お財布歴」で一番多く愛用してきたブランドがボッテガ・ヴェネタ。上質なレザーを編み込んだイントレチャートは触り心地が最高で、使うたびに幸せな気持ちになれるんです。とても丈夫で機能的、使い込むことで柔らかさを増す質感もすばらしい！ 新しいものを買うときには、いろいろと他のブランドも検討するのですが「やっぱりイントレチャートがいいわ」という結論に至ることが多いです。新作で私がいいなと思っているのが、レッドのワンポイントが効いた3。ハートのように見えるデザインがイントレチャートで表現され、リュクスな印象です。
シンプルシックなテイストが好みで、小物もファッションと違和感のないものをと思ってきましたが、最近は「かわいいものを持つのもいいかな」と考えることも。小物は本来のその人らしさが出るものではありますが、一方で、「生き様は佇まいに表れているんだから、自分のための小物は思いきって楽しんじゃえ！」と、年齢とともに少しずつ考え方も変化してきているように思います。
遊び心のある絵柄や色ものは、昔の私なら選ばなかったと思いますが、心境の変化が今回のチョイスに表れていますね（笑）。自分の好みを追求したお財布＆革小物で、新しい年も運気を上げていきましょう！
●お問い合わせ
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
フリーダイヤル 0120-00-1854
フェンディ ジャパン
電話 03-6748-6233
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
フリーダイヤル 0120-60-1966
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おおさわ千春／Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
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