「使うほど美しく」を叶える先進スキンケア 肌の年齢は巻き戻せる 第7回 年齢に抗う「アンチエイジング」という考え方はもはや過去のもの。エイジングが決して不可逆的な事象ではないことを実感させてくれる最先端ラグジュアリー化粧品の“効果の理由”を取材しました。
あらゆる化粧品がレベルアップした時代。“受け身”でない人こそ、きれいになれる
美容家
君島十和子さん 女性誌や美容誌、インスタグラム、YouTube「君島十和子チャンネル」などのSNSで美容情報を発信。スキンケアブランド「FTC」のクリエイティブ ディレクターを務める。
美容家が語る自分に合った製品の見極め方
まずは製品の目的や効果を正しく深く知ることから
近年発売されるスキンケア製品がどれも素晴らしく甲乙つけがたいだけに、何を選べばいいかわからないという方に向けて、美容家の君島十和子さんは「情報を積極的に取りに行く姿勢」を呼びかけます。
「家庭画報の読者世代は、決まったブランドを信頼して使い続けている方が多いと思います。新しい視点と研究から導き出された知見、それを効果実感まで落とし込んだ最新作を試してみないのは惜しいこと。誌面で情報を収集したり、美容に詳しい方に尋ねたり、気になる製品があれば店頭で質問することをおすすめします。化粧品は薬機法による表現の規制があり、何に効くのか明記されていないケースも多いのです。説明を直接聞くことで理解が深まるでしょう」。
心地よさは、肌の受け入れ態勢を整えてくれるので何より重視します
使い心地は最重視したい要素です。「化粧品の価値は肌への効果だけではありません。香りやテクスチャー、美しい佇まいなど、五感をフルに楽しませてくれるもの。お手入れ時の心地よさが肌にもたらすよい影響、幸せホルモンと美肌の関係についての研究報告もあります。お手入れが楽しみになり、ひいては継続につながるという側面も含めて、期待以上の効果が見込めるものなのです。購入前にサンプルで体感するのも、大賛成です」。
継続こそが製品のパワーを引き出す最大の鍵。使い切ることで真価がわかります
そうしたステップを経て手に入れた化粧品との相性は、君島さんの場合、起床後すぐ、自然の光が入る場所で肌を観察するそう。「まずは赤みなどの色むらの変化をチェックします。微弱な炎症が落ち着いているのは、ポジティブなサイン」。
その後はハリ、艶、潤いだけでなく、毛穴のだれ感、ごわつき、部分的な乾燥や脂浮きなどのマイナス要素も含めて観察を。例えば、脂浮きは化粧品の油分バランスが肌に合っていない目安に。
「トラブルがないなら推奨使用量を守って1本使い切りましょう。その製品の真価がわかるまでにはやはりある程度の時間を要します。季節も進みますし、肌の質感も変わってくるはず。最終のジャッジは使い切ったタイミングが正解です」。
(次回へ続く。)
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